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さぁ,そろそろ勉強を始めましょう!
電験王の訪問者からの質問で比較的多いのが,「どれくらい勉強した方がいいですか?」や「いつから勉強したら良いですか?」という質問です。
おそらく職場等ではお互い謙遜し合って,「いやぁ,まだまだ勉強してないですよ~。」とか言って,みんなまだ勉強していないのかなぁと感じているのではないでしょうか。「じゃあ実際のところどうなの?」というところで私に質問して下さるのだと思います。
どれくらい勉強したら良いか?という質問には,その訪問者の現時点での実力が分からないので何とも回答が難しいのですが,いつから勉強したら良いですか?という質問には「できるだけ早く」と答えます。なぜなら,電験は合格点が相対評価であり,勉強を「既に始めている人がいるから」です。
そろそろ勉強を始めた方が良い理由
3月から電験王へのアクセスや質問が増えています
3月に入り,当ホームーページのアクセスが増え,勉強をしていて困っている受験生からの質問も増えています。グーグルの規約で何人来ているとかグラフを掲載したりすることはできませんが,明らかに2月より増えています。
ご存じの通り,電験は三種では合格率10%以下,二種では一次試験合格率が20~25%程度,二次試験合格率は10~20%(総合合格率5%以下)の難関試験です。表向きには公表されていませんが,例年,合格率に大きな変化がないように合格点を調整するため,実質的には受験生同士の相対評価により,合格か不合格かが決まる試験です。
「もう遅い!」ということはありませんが,合格率や他の受験生の動向を考えるとそろそろ勉強を始めた方が良い時期かもしれません。
試験日までの勉強可能日数を明確に
ほとんどの方が仕事をしながら勉強されていると思います。私の場合もそうでしたが,平日は朝から夜まで仕事をしており,早朝以外なかなか勉強時間が取れませんでした。仮に土日祝しか時間が取れないとすると,9月の試験までの勉強可能日数はゴールデンウイークを含めて50日程度となります。現時点で受験2ヶ月前から毎日勉強している方と変わらない勉強日数しか取れない,ましてや休日出勤やその他所要があるとさらに勉強時間は削減されるということです。ゴールまでの道のりを考えて計画的に学習するようにしましょう。
二次試験の勉強も早めに
電験二種の一次試験は電験三種と問題形式は変わりますが,勉強方法には大きな差はありません。一次試験の合格率20~25%を見ても分かると思いますが,各科目とも合格率が5割を超える場合もあり,三種を合格された方であれば,一次試験合格ができない試験ではありません。
本当の勝負は二次試験です。二次試験は合格率が10~20%で一次試験合格者の中で6~8人に一人しか合格できません。当然一次試験合格後の9月から勉強していては十分な勉強時間を確保できないため,一次試験の試験勉強の段階から二次試験の過去問を解いておく必要があります。私の場合は過去問10年分+論説問題用参考書を3回勉強しました。(一種の時は二種の反省を生かし,さらに5年分増やしました。)
それでも当日わからない問題が出題され,勉強時間がどれだけあっても足りない試験と言えると思います。
どうやって勉強したら良いか
三種合格者の勉強は過去問から
基本的には三種の時と同じです。理論が基礎だから理論からというパターンもありますし,理論は計算等勉強に時間がかかるから他の科目からという人もいると思います。ちなみに私は後者(少数派)です。それぞれのやり方があると思いますが,二種の場合はいきなり一次試験の過去問からやるのが王道であると思います。三種のバックグラウンドがある方がほとんどなので,改めてテキストの1ページ目から読み返すのは効率的であるとは思えません。過去問を順番に解いて行き,わからないところがあればその都度調べる。これの繰り返しが一番早いと思います。
朝,昼休み,夜勉強している人が多い
電験王の訪問者で最も多い時間帯は夜です。皆さん仕事終わって家でごはんを食べた後勉強をされているようです。次に多いのが12時~13時の昼休みの時間帯です。忙しいビジネスマンの方が昼休みの空き時間を利用して勉強しているものと予想されます。電験王の場合,分厚い参考書を持っていなくてもスマホで見ることができるので「ゲームをやっているフリをして,電験王を見ている」という方や職場のパソコンで見ているという方もいらっしゃいました。(仕事中はやめましょう)
まとめ
どのくらい勉強したら良いか?やいつから勉強したら良いか?というのは,これから勉強する受験生にとっては非常に難しい問題であると思います。
ただ事実として,出題範囲が広い以上,勉強を早く始めた方が有利であり,3月から勉強を始めている方も多い様です。職場や周りの人はあまりやっていない素振りを見せているかもしれませんが,質問の傾向や電験王へのアクセス数を見ても明らかに早い方は始めています。
今始めれば1科目に1ヶ月時間をかけても間に合います。「いつやるの?今でしょ!?」と林先生の名言が飛び出しそうですが,今からでも休日や平日の空き時間を利用して勉強を始めてみて下さい!