電験二種 試験の概要

1.試験科目及び出題内容

電験二種の試験は,一次試験と二次試験を行います。一次試験を全科目合格しないと二次試験を受験することができません。

1-1.一次試験(マークシート方式)

一次試験は表1の4科目で実施されます。解答群の中から最も適切なものを選択する多肢択一式問題です。

表1 一次試験科目と出題範囲

科目出題範囲
理論(90分)電気理論,電子理論,電気計測及び電子計測
電力(90分)発電所及び変電所の設計及び運転,送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の
設計及び運用並びに電気材料
機械(90分)電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、
自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法規(65分)電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理

1-2.二次試験(記述方式)

二次試験は表2の2科目で実施されます。記述式で各科目とも問題を選択(電力・管理は6問中4問,機械・制御は4問中2問)し解答します。

表2  二次試験科目と出題範囲

科目出題範囲
電力・管理(120分)発電所及び変電所の設計及び運転,送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の
設計及び運用、電気施設管理
機械・制御(60分)電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御、メカトロニクス

2.試験内容

2-1.一次試験

 三種では五者択一式でしたが,二種では多肢択一式のマークシート方式です。従って,ある程度解答が絞れないと勘だけで合格することは難しくなります。A問題の方がB問題よりも配点が高いです。難易度の違いはあまり感じませんが,B問題の方が若干高い気がします。なので,A問題を確実に抑えることが重要となります。
2-1-1.理論
 配点15点のA問題4題と配点10点のB問題3題(ただし,3題中1題は問題選択式)の90点満点。
 合格点は54点ですが,難しい場合は合格点が下がります。
 一次試験では最も時間管理が必要な科目です。三種の鬼門は機械,二種の鬼門は理論とも言われています。
2-1-2.電力
 配点15点のA問題4題と配点10点のB問題3題の90点満点。
 合格点は54点ですが,難しい場合は合格点が下がります。
 二種では計算問題が二次試験で出題されるため,一次試験では計算問題がほとんど出題されません。
2-1-3.機械
 配点15点のA問題4題と配点10点のB問題3題(ただし,3題中1題は問題選択式)の90点満点。
 合格点は54点ですが,難しい場合は合格点が下がります。
 三種同様出題範囲が最も広く,勉強時間を最も要する科目と言えます。理論と同様機械も科目合格率が低めです。
2-1-4.法規
 配点15点のA問題4題と配点10点のB問題3題の90点満点。
 合格点は54点ですが,難しい場合は合格点が下がります。(法規の場合は少ないです。)
 時間が唯一65分ですが,記憶に頼る問題が多いため,時間的には余裕があります。また,難易度も多肢択一式であることを除けば,三種と同等の難易度となります。

2-2.二次試験

 出題範囲は一次試験より狭いですが、その中でより深い知識と計算能力が要求されます。
 合格点は180点中108点かつ各科目平均点以上。ただし,問題が難しい場合は,合格点が105点かつ各科目平均点-5点以上→102点かつ各科目平均点-5点以上と3点刻みで下がります。
2-2-1.電力・管理
 1問あたり30点の問題を6問中4問選択する。120点満点。
 目安は一題あたり30分程度です。計算問題3問と論述問題3問が出題されることが多いですが,計算問題2問と論述問題4問という出題のされ方もすることがあります。一種のような異常に計算量が多い問題は出題されませんが,時間配分は意識する必要があります。
2-2-2.機械・制御
 1問あたり30点の問題を4問中2問選択する。60点満点。
 目安は一題あたり30分程度です。主に計算問題が出題され、時間が非常に短いです。選択する問題を瞬時に見極め、速やかに問題を解く必要があります。

3.試験日(目安です。年により異なります。)

 一次試験:9月第1土曜日
 二次試験:11月20日前後の日曜日

4.一次試験の科目合格制度及び二次試験の一次試験免除制度

 一次試験の結果は科目別に合否が決まり、4科目すべてに合格すれば第二種試験の一次試験に合格となりますが、一部の科目だけ合格した場合には科目合格となって、翌年度及び翌々年度の試験では申請によりその科目の試験が免除されます。

つまり、3年間で4科目の試験に合格すれば二次試験の受験資格が得られます。

二次試験は一次試験に合格した年度の二次試験に不合格となった場合は、翌年度の一次試験が免除されます。



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