《法規》〈電気事業法〉[R06:問1]電気事業法その他関連法規の目的に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★☆☆☆☆（易しい）

次の文章は，「電気事業法」，「電気用品安全法」，「電気工事士法」及び「電気工事業の業務の適正化に関する法律」の目的に関する記述である。文中の\( \ \fbox{$\hskip3em\Rule{0pt}{0.8em}{0em}$} \ \)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。

ａ）電気事業法は，電気事業の運営を適正かつ合理的ならしめることによって，電気の使用者の利益を保護し，及び電気事業の健全な発達を図るとともに，電気工作物の\( \ \fbox {　 （１） 　} \ \)ことによって，公共の安全を確保し，及び\( \ \fbox {　 （２） 　} \ \)を図ることを目的とする。

ｂ）電気用品安全法は，電気用品の製造，販売等を規制するとともに，電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進することにより，電気用品による\( \ \fbox {　 （３） 　} \ \)を防止することを目的とする。

ｃ）電気工事士法は，電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定め，もって\( \ \fbox {　 （４） 　} \ \)することを目的とする。

ｄ）電気工事業の業務の適正化に関する法律は，電気工事業を営む者の\( \ \fbox {　 （５） 　} \ \)等及びその業務の規制を行うことにより，その業務の適正な実施を確保し，もって一般用電気工作物等及び自家用電気工作物の保安の確保に資することを目的とする。

〔問1の解答群〕
\[
\begin{eqnarray}
&（イ）&　電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与　　　　　　　　　　　　　　　&（ロ）&　経済の発展 \\[ 5pt ] &（ハ）&　工事，維持及び運用を規制する　　　　　&（ニ）&　環境の保全 \\[ 5pt ] &（ホ）&　電気工作物の健全性を確保　　　　　&（ヘ）&　維持すべき技術的基準を定める \\[ 5pt ] &（ト）&　許可　　　　　&（チ）&　電気事業に従事する者の安全の確保 \\[ 5pt ] &（リ）&　火災・感電等の災害　　　　　&（ヌ）&　電気工事に従事する者の災害を防止 \\[ 5pt ] &（ル）&　認可　　　　　&（ヲ）&　電気系統への事故の波及 \\[ 5pt ] &（ワ）&　危険及び障害の発生　　　　　&（カ）&　健全性と電力の安定供給を確保する \\[ 5pt ] &（ヨ）&　登録 && \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\]

【ワンポイント解説】

電気事業法第1条，電気用品安全法第1条，電気工事士法第1条及び電気工事業の業務の適正化に関する法律第1条からの出題です。
いずれも各条文の冒頭に記載されている条文で，第2条以降の内容を理解する上でも重要な内容となります。どの条文もどこが空欄にされても解答できるように準備しておきましょう。

【解答】

(1)解答：ハ
電気事業法第1条に規定されている通り，工事，維持及び運用を規制するとなります。

(2)解答：ニ
電気事業法第1条に規定されている通り，環境の保全となります。

(3)解答：ワ
電気用品安全法第1条に規定されている通り，危険及び障害の発生となります。

(4)解答：イ
電気工事士法第1条に規定されている通り，電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与となります。

(5)解答：ヨ
電気工事業の業務の適正化に関する法律第1条に規定されている通り，登録となります。

＜電気事業法第1条＞
この法律は，電気事業の運営を適正かつ合理的ならしめることによって，電気の使用者の利益を保護し，及び電気事業の健全な発達を図るとともに，電気工作物の(1)工事，維持及び運用を規制することによって，公共の安全を確保し，及び(2)環境の保全を図ることを目的とする。

＜電気用品安全法第1条＞
この法律は，電気用品の製造，販売等を規制するとともに，電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進することにより，電気用品による(3)危険及び障害の発生を防止することを目的とする。

＜電気工事士法第1条＞
この法律は，電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定め，もって(4)電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与することを目的とする。

＜電気工事業の業務の適正化に関する法律第1条＞
この法律は，電気工事業を営む者の(5)登録等及びその業務の規制を行うことにより，その業務の適正な実施を確保し，もって一般用電気工作物等及び自家用電気工作物の保安の確保に資することを目的とする。