《法規》〈電気設備技術基準〉[H21:問4]配電線路に適用される異常の予防及び保護対策に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★★☆☆(普通)

次の文章は,「電気設備技術基準」及び「電気設備技術基準の解釈」に基づく,\( \ 20 \ 000 \ \mathrm {[V]} \ \)を超える配電線路に適用される異常の予防及び保護対策に関する記述である。文中の\( \ \fbox{$\hskip3em\Rule{0pt}{0.8em}{0em}$} \ \)に当てはまる語句を解答群の中から選び,その記号をマークシートに記入しなさい。

a.変圧器によって特別高圧の電路に結合される高圧の電路には,特別高圧の電圧の侵入による高圧側の電気設備の損傷,感電又は火災のおそれがないよう,\( \ \fbox {  (1)  } \ \)の施設その他の適切な措置を講じなければならない。

b.変圧器によって特別高圧電路に結合される高圧電路には,\( \ \fbox {  (2)  } \ \)の\( \ 3 \ \)倍以下の電圧が加わったときに放電する装置をその変圧器の\( \ \fbox {  (3)  } \ \)に設けること。ただし,\( \ \fbox {  (2)  } \ \)の\( \ 3 \ \)倍以下の電圧が加わったときに放電する避雷器を高圧電路の\( \ \fbox {  (4)  } \ \)に施設する場合は,この限りでない。

c.上記 b 項の装置の接地は,\( \ \fbox {  (5)  } \ \)接地工事によること。

〔問4の解答群〕
\[
\begin{eqnarray}
&(イ)& 地絡遮断器       &(ロ)& 絶縁部分     &(ハ)& 過電流遮断器 \\[ 5pt ] &(ニ)& \mathrm {B} 種     &(ホ)& \mathrm {C} 種     &(ヘ)& 接地極 \\[ 5pt ] &(ト)& 母 線     &(チ)& 最大使用電圧     &(リ)& 端子に近い \ 1 \ 極 \\[ 5pt ] &(ヌ)& 外 箱     &(ル)& 最大タップ電圧       &(ヲ)& 接地を施した放電装置 \\[ 5pt ] &(ワ)& \mathrm {A} 種       &(カ)& 中性点     &(ヨ)& 使用電圧 \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\]

【ワンポイント解説】

電気設備に関する技術基準を定める省令第12条及び電気設備の技術基準の解釈第25条からの出題です。
基本的には覚えなければならない内容ですが,使用電圧と最大使用電圧の用語の定義や\( \ \mathrm {A} \ \)種~\( \ \mathrm {D} \ \)種接地工事の内容を理解していると類推できる部分もあるかと思います。様々な知識を組み合わせて条文を理解するようにして下さい。

【解答】

(1)解答:ヲ
電気設備に関する技術基準を定める省令第12条第2項に規定されている通り,接地を施した放電装置となります。

(2)解答:ヨ
電気設備の技術基準の解釈第25条第1項に規定されている通り,使用電圧となります。

(3)解答:リ
電気設備の技術基準の解釈第25条第1項に規定されている通り,端子に近い\( \ 1 \ \)極となります。

(4)解答:ト
電気設備の技術基準の解釈第25条第1項に規定されている通り,母線となります。

(5)解答:ワ
電気設備の技術基準の解釈第25条第2項に規定されている通り,\( \ \mathrm {A} \ \)種となります。

<電気設備に関する技術基準を定める省令第12条>
高圧又は特別高圧の電路と低圧の電路とを結合する変圧器は,高圧又は特別高圧の電圧の侵入による低圧側の電気設備の損傷,感電又は火災のおそれがないよう,当該変圧器における適切な箇所に接地を施さなければならない。ただし,施設の方法又は構造によりやむを得ない場合であって,変圧器から離れた箇所における接地その他の適切な措置を講ずることにより低圧側の電気設備の損傷,感電又は火災のおそれがない場合は,この限りでない。

2 変圧器によって特別高圧の電路に結合される高圧の電路には,特別高圧の電圧の侵入による高圧側の電気設備の損傷,感電又は火災のおそれがないよう,(1)接地を施した放電装置の施設その他の適切な措置を講じなければならない。

<電気設備の技術基準の解釈第25条>
変圧器(前条第2項第二号に規定するものを除く。)によって特別高圧電路(第108条に規定する特別高圧架空電線路の電路を除く。)に結合される高圧電路には,(2)使用電圧の\( \ 3 \ \)倍以下の電圧が加わったときに放電する装置を,その変圧器の(3)端子に近い\( \ \underline {\color {red }1} \ \)極に設けること。ただし,(2)使用電圧の\( \ 3 \ \)倍以下の電圧が加わったときに放電する避雷器を高圧電路の(4)母線に施設する場合は,この限りでない。

2 前項の装置には,(5)\( \ \underline {\color {red }{\mathrm {A}}} \ \)種接地工事を施すこと。



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