《電力》〈送電〉[H18:問7]がいしの性能を表す要素に関する論説問題

【問題】

【難易度】★★★☆☆(普通)

送配電線路に使用するがいしの性能を表す要素として,特に関係のない事項は次のうちどれか。

(1) 系統短絡電流

(2) フラッシオーバ電圧

(3) 汚損特性

(4) 油中破壊電圧

(5) 機械的強度

【ワンポイント解説】

送配電線路に使用するがいしの特性に関する問題です。
がいしは過酷な環境下で安定かつ安全に長期間使用しなければならない機器なので,様々な特性が求められます。
送電線等で遠くから見ると小さく見えますが,現物は結構大きなものなので,見る機会があればぜひ実物を見てみるようにして下さい。

1.がいしに求められる特性
送配電線に使用されるがいしには,以下に示すような特性が求められます。
①絶縁性能特性
 使用電圧下において,送電線や配電線と鉄塔等を確実に絶縁する特性が必要です。
②汚損特性
 表面のひだ構造により,雨水が直接当たるのを防ぎ,汚れの付着による絶縁耐力低下を抑制する特性が必要です。
③機械的強度
 電線の重量,風や雪などの外部環境による負荷に耐えながら,電線を安定に支持する特性が必要です。
④耐環境特性
 屋外環境で長期間安定した性能を維持し続ける必要があります。

【解答】

解答:(1)
(1)誤り
ワンポイント解説「1.がいしに求められる特性」の通り,がいしの性能を表す要素として,系統短絡電流はありません。

(2)正しい
ワンポイント解説「1.がいしに求められる特性」の通り,フラッシオーバ電圧(送電線から鉄塔へ過電圧により放電が発生する電圧)はがいしの性能として重要です。

(3)正しい
ワンポイント解説「1.がいしに求められる特性」の通り,汚損特性はがいしの性能を表す要素となります。

(4)正しい
ワンポイント解説「1.がいしに求められる特性」の通り,絶縁性能はがいしの性能を表す要素として重要ですが,がいしの絶縁性能を測定する場合には,空気中ではなくより高い絶縁耐力を持つ絶縁油中で行われます。

(5)正しい
ワンポイント解説「1.がいしに求められる特性」の通り,機械的強度はがいしの性能を表す要素となります。