《法規》〈電気設備技術基準〉[H29:問4] 直流電車線路の施設制限に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★★★☆(やや難しい)

次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における直流電車線路の施設制限に関する記述である。文中の\( \ \fbox{$\hskip3em\Rule{0pt}{0.8em}{0em}$} \ \)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。

直流電車線路は,次によること。

a 使用電圧は,\( \ \fbox {  (1)  } \ \)又は高圧であること。

b 架空方式により施設する場合であって,使用電圧が高圧のものは,電気鉄道の専用敷地内に施設すること。

c \( \ \fbox {  (2)  } \ \)により施設する場合は,\( \ \fbox {  (3)  } \ \),高架鉄道その他人が容易に立ち入らない専用敷地内に施設すること。

d 剛体複線式により施設する場合は,人が容易に立ち入らない専用敷地内に施設すること。ただし,次のいずれかによる場合は,その限りではない。

① 電車線の高さが地表上\( \ \fbox {  (4)  } \ \)(道路以外の場所に施設する場合であって,下面に\( \ \fbox {  (5)  } \ \)を設けるときは,\( \ 3.5 \ \mathrm {m} \ \))以上である場合

② 電車線を水面上に,船舶の航行等に危険を及ぼさないように施設する場合

〔問4の解答群〕
\[
\begin{eqnarray}
&(イ)& 35000 \ \mathrm{V} \ 以下の特別高圧   &(ロ)& 5 \ \mathrm{m}   &(ハ)& 地下鉄道 \\[ 5pt ] &(ニ)& 剛体 \ 3 \ 線式   &(ホ)& 特別高圧   &(ヘ)& 鋼索鉄道 \\[ 5pt ] &(ト)& 補助板   &(チ)& 5.5 \ \mathrm{m}   &(リ)& サードレール式 \\[ 5pt ] &(ヌ)& 低圧   &(ル)& 防護板   &(ヲ)& 6 \ \mathrm{m} \\[ 5pt ] &(ワ)& 懸垂式鉄道   &(カ)& 混触防止板   &(ヨ)& カテナリ式
\end{eqnarray}
\]

【ワンポイント解説】

本問をカバーしている受験生はほとんどいないのではないかと思います。なかなか再出題も考えにくい問題ですが,参考程度に理解しておきましょう。

【解答】

(1)解答:ヌ
電気設備技術基準の解釈第203条第1項の1の通り,「低圧」となります。

(2)解答:リ
電気設備技術基準の解釈第203条第1項の3の通り,「サードレール式」となります。

(3)解答:ハ
電気設備技術基準の解釈第203条第1項の3の通り,「地下鉄道」となります。

(4)解答:ロ
電気設備技術基準の解釈第203条第1項の4イの通り,「\( \ 5 \ \mathrm {m} \ \)」となります。

(5)解答:ル
電気設備技術基準の解釈第203条第1項の4イの通り,「防護板」となります。

<電気設備技術基準の解釈第203条>
直流電車線路は、次の各号によること。

一 使用電圧は、(1)低圧又は高圧であること。

二 架空方式により施設する場合であって、使用電圧が高圧のものは、電気鉄道の専用敷地内に施設すること。

三 (2)サードレール式により施設する場合は、(3)地下鉄道、高架鉄道その他人が容易に立ち入らない専用敷地内に施設すること。

四 剛体複線式により施設する場合は、人が容易に立ち入らない専用敷地内に施設すること。ただし、次のいずれかによる場合は、この限りでない。

イ 電車線の高さが地表上(4)5m(道路以外の場所に施設する場合であって、下面に(5)防護板を設けるときは、\( \ \mathrm {3.5 \ m} \ \))以上である場合

ロ 電車線を水面上に、船舶の航行等に危険を及ぼさないように施設する場合



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