《機械》〈照明〉[R02:問6]ランベルトの余弦法則,光度と輝度の関係に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★★☆☆(普通)

次の文章は,ランベルトの余弦法則,光度と輝度との関係に関する記述である。文中の\( \ \fbox{$\hskip3em\Rule{0pt}{0.8em}{0em}$} \ \)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。

面積\( \ \mathrm {d}S \ \),反射率\( \ \rho \ \)の微小平面板があり,その片面だけが照度\( \ E \ \)で照らされ,輝度\( \ L \ \)で輝いている。この輝いている面の法線方向の光度を\( \ \mathrm {d}I_{\mathrm {n}} \ \)とすれば,面の輝きを表す輝度\( \ L \ \)は\( \ \fbox {  (1)  } \ \)で与えられる。単位は\( \ \fbox {  (2)  } \ \)である。

いま,この面を法線より斜め\( \ \theta \ \)方向から見た輝度\( \ L_{\mathrm {\theta }} \ \)は,投影面積\( \ \mathrm {d}S_{\mathrm {\theta }} \ \)が\( \ \mathrm {d}S_{\mathrm {\theta }}= \ \fbox {  (3)  } \ \)となり,その方向の光度を\( \ \mathrm {d}I_{\mathrm {\theta }} \ \)とすれば\( \ \fbox {  (1)  } \ \)と同様にして求まる。もし,\( \ L=L_{\mathrm {\theta }} \ \)であれば,この面の鉛直配光は,\( \ \mathrm {d}I_{\mathrm {\theta }}=\mathrm {d}I_{\mathrm {n}}\cdot \cos \theta \ \)となる関係が成立するので,\( \ \mathrm {d}I_{\mathrm {n}} \ \)を直径とする円形となる。これをランベルトの余弦法則という。

どの方向から見ても輝度の等しい面を\( \ \fbox {  (4)  } \ \)といい,ランベルトの余弦法則に従う面である。また,この面では,照度\( \ E \ \)と輝度\( \ L \ \)との間に\( \ \fbox {  (5)  } \ \)なる関係がある。

〔問6の解答群〕
\[
\begin{eqnarray}
&(イ)& \mathrm {d}S\cdot \cos \theta      &(ロ)& \mathrm {d}S\cdot \sin \theta      &(ハ)& 均等拡散面 \\[ 5pt ] &(ニ)& L=\frac {\rho I_{\mathrm {n}}}{\mathrm {d}S}     &(ホ)& \mathrm {d}S\cdot \tan \theta      &(ヘ)& L=\frac {\rho E}{\mathrm {d}S} \\[ 5pt ] &(ト)& L=\frac {\mathrm {d} I_{\mathrm {n}}}{\mathrm {d}S}     &(チ)& ラドルクス \ \left[ \mathrm {rlx} \right]     &(リ)& 完全反射面 \\[ 5pt ] &(ヌ)& \pi E=\rho L     &(ル)& \rho E=\pi L     &(ヲ)& 均等反射面 \\[ 5pt ] &(ワ)& トロランド \ \left[ \mathrm {td} \right]     &(カ)& \rho \pi E=L     &(ヨ)& カンデラ毎平方メートル \ \left[ \mathrm {cd/m^{2}} \right] \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\]

【ワンポイント解説】

ランベルトの余弦法則,光度や輝度等\( \ 3 \ \)種の頃からよく見る問題であると思います。
しかしながら,計算問題が主であった\( \ 3 \ \)種と異なり,\( \ 2 \ \)種は計算問題がほぼなく,本問のように知識を問う問題が出題されます。
\( \ 2 \ \)種対策のため,もう一度違った視点で復習するようにして下さい。

1.光束\( \ F \ \)
光の量で単位はルーメン\( \ [ \mathrm {lm} ] \ \)となります。電磁気で言うと磁束のようなものです。

2.照度\( \ E \ \)
均一に照射された面の明るさで,面積\( \ A \ \)に入射する光束を\( \ F \ \)とすると,
\[
\begin{eqnarray}
E&=&\frac {F}{A} \ [ \mathrm {lx}] \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\] となります。

3.輝度\( \ L \ \)
図1に示すように,\( \ \mathrm {B} \ \)点から見た輝度は\( \ \mathrm {B} \ \)点から見た光源のまぶしさを表す指標で,
\[
\begin{eqnarray}
L&=&\frac {I_{\mathrm {\theta }}}{S} \ [ \mathrm {cd/m^{2}}] \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\] となります。

4.光束発散度\( \ M \ \)
光源・反射面・透過面等の単位面積あたりから発散する光束をいい,面積\( \ S \ \)から発散する光束を\( \ F \ \)とすると,
\[
\begin{eqnarray}
M&=&\frac {F}{S} \ [ \mathrm {lm/m^{2}}] \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\] の関係があります。

5.照度\( \ E \ \),輝度\( \ L \ \)及び光束発散度\( \ M \ \)の関係
どの方向から見ても輝度\( \ L \ \)の等しい面(完全拡散面)では,
\[
\begin{eqnarray}
M&=\pi L \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\] が成立し,ある反射面で照度\( \ E \ \)で入射した光が反射率\( \ \rho \ \)で反射したとすると,\( \ M=\rho E \ \)となるため,
\[
\begin{eqnarray}
\rho E &=\pi L \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\] の関係が成立します。

6.逆\( \ 2 \ \)乗の法則
照度\( \ E \ \)と光度\( \ I \ \)と光源からの距離\( \ l \ \)の間に,
\[
\begin{eqnarray}
E&=&\frac {I}{l^{2}} \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\] が成立するという法則です。

7.水平面照度
図3における\( \ E_{\mathrm {n}} \ \)を法線照度,\( \ E_{\mathrm {h}} \ \)を水平面照度と言い,以下のような関係があります。
\[
\begin{eqnarray}
E_{\mathrm {n}}&=&\frac {I_{\theta }}{l^{2}} \\[ 5pt ] E_{\mathrm {h}}&=&E_{\mathrm {\mathrm {n}}}\cos\theta \\[ 5pt ] &=&\frac {I_{\theta }\cos\theta }{l^{2}} \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\] ※ ランベルトの余弦法則は\( \ E_{\mathrm {h}}=E_{\mathrm {\mathrm {n}}}\cos \theta \ \)のことを指します。

【解答】

(1)解答:ト
題意より解答候補は,(ニ)\( \ \displaystyle L=\frac {\rho I_{\mathrm {n}}}{\mathrm {d}S} \ \),(ヘ)\( \ \displaystyle L=\frac {\rho E}{\mathrm {d}S} \ \),(ト)\( \ \displaystyle L=\frac {\mathrm {d} I_{\mathrm {n}}}{\mathrm {d}S} \ \),になると思います。
ワンポイント解説「3.輝度\( \ L \ \)」の通り,輝度は単位面積あたりの光度で表されるので,\( \ \displaystyle L=\frac {\mathrm {d} I_{\mathrm {n}}}{\mathrm {d}S} \ \)が適切となります。

(2)解答:ヨ
題意より解答候補は,(チ)ラドルクス\( \ \left[ \mathrm {rlx} \right] \ \),(ワ)トロランド\( \ \left[ \mathrm {td} \right] \ \),(ヨ)カンデラ毎平方メートル\( \ \left[ \mathrm {cd/m^{2}} \right] \ \),になると思います。
ワンポイント解説「3.輝度\( \ L \ \)」の通り,輝度の単位はカンデラ毎平方メートル\( \ \left[ \mathrm {cd/m^{2}} \right] \ \)となります。

(3)解答:イ
題意より解答候補は,(イ)\( \ \mathrm {d}S\cdot \cos \theta \ \),(ロ)\( \ \mathrm {d}S\cdot \sin \theta \ \),(ホ)\( \ \mathrm {d}S\cdot \tan \theta \ \),になると思います。
ワンポイント解説「3.輝度\( \ L \ \)」及び「7.水平面照度」の通り,法線より斜め\( \ \theta \ \)方向から見た投影面積は,
\[
\begin{eqnarray}
\mathrm {d}S_{\mathrm {\theta }}&=&\mathrm {d}S\cdot \cos \theta \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\] となります。

(4)解答:ハ
題意より解答候補は,(ハ)均等拡散面,(リ)完全反射面,(ヲ)均等反射面,になると思います。
ワンポイント解説「5.照度\( \ E \ \),輝度\( \ L \ \)及び光束発散度\( \ M \ \)の関係」の通り,どの方向から見ても輝度の等しい面を均等拡散面といいます。

(5)解答:ル
題意より解答候補は,(ヌ)\( \ \pi E=\rho L \ \),(ル)\( \ \rho E=\pi L \ \),(カ)\( \ \rho \pi E=L \ \),になると思います。
ワンポイント解説「5.照度\( \ E \ \),輝度\( \ L \ \)及び光束発散度\( \ M \ \)の関係」の通り,均等拡散面において,照度\( \ E \ \)と輝度\( \ L \ \)との間には,
\[
\begin{eqnarray}
\rho E &=\pi L \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\] となる関係があります。



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