《電力》〈配電〉[H26:問7]配電系統に施設される柱上開閉器に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)

次の文章は,配電系統に施設される柱上開閉器に関する記述である。文中の\( \ \fbox{$\hskip3em\Rule{0pt}{0.8em}{0em}$} \ \)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選びなさい。

柱上開閉器は,主に配電線路の作業時の区分用又は故障時の\( \ \fbox {  (1)  } \ \)用として使用される。柱上開閉器は操作ひもにより開閉操作する手動式と,\( \ \fbox {  (2)  } \ \)と組み合わせた自動式に区分される。

以前は油入形が主流だったが,昭和51年(1976年)に「電気設備に関する技術基準を定める省令」において柱上開閉器への絶縁油の使用が禁止されたことから,現在は主に気中形と\( \ \fbox {  (3)  } \ \)とが使用されるようになった。最近では,\( \ \fbox {  (4)  } \ \)と高絶縁化を図るため\( \ \mathrm {SF_{6}} \ \)ガスを使用したガス開閉器も使用されている。

柱上気中開閉器の消弧は,可動電極の移動によって\( \ \fbox {  (5)  } \ \)を固定電極から細げき消弧室に引き込み冷却したり,消弧ガスの吹き付け効果により消弧する自力細げき消弧方式が主流である。

〔問7の解答群〕
\[
\begin{eqnarray}
&(イ)& 漏電遮断     &(ロ)& 中継装置     &(ハ)& 磁気遮断形 \\[ 5pt ] &(ニ)& 環境性の向上     &(ホ)& 短絡電流     &(ヘ)& コンパクト化 \\[ 5pt ] &(ト)& 電流制限     &(チ)& 制御装置   &(リ)& 計測装置 \\[ 5pt ] &(ヌ)& アーク      &(ル)& 固体絶縁形      &(ヲ)& 真空形 \\[ 5pt ] &(ワ)& 耐汚損性の向上       &(カ)& 切り離し     &(ヨ)& 地絡電流 \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\]

【ワンポイント解説】

柱上開閉器の問題が出題されることは少ないですが,内容は他の遮断器や開閉器にも通ずる内容であるため,幅広い知識を有していれば解けると思います。日頃から様々な書籍やホームページを読むようにしてください。

【解答】

(1)解答:カ
題意より,解答候補は(イ)漏電遮断,(ト)電流制限,(カ)切り離し,となると思います。柱上開閉器は故障時の切り離し用として使用されます。

(2)解答:チ
題意より,解答候補は(ロ)中継装置,(チ)制御装置,(リ)計測装置,となると思います。自動形は制御装置と組み合わせたものとなっています。

(3)解答:ヲ
題意より,解答候補は(ハ)磁気遮断形,(ル)固体絶縁形,(ヲ)真空形,となると思いますが,気中開閉器から真空開閉器,ガス開閉器と開発されています。

(4)解答:ヘ
題意より,解答候補は(ニ)環境性の向上,(ヘ)コンパクト化,(ワ)耐汚損性の向上,となると思います。ガス開閉器は\( \ \mathrm {SF_{6}} \ \)ガスの絶縁性の高さからコンパクト化ができます。

(5)解答:ヌ
題意より,解答候補は(ホ)短絡電流,(ヌ)アーク,(ヨ)地絡電流,となると思います。開閉時に必ず発生するのはアークなので,文中に最も適当なのはアークとなります。



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