《法規》〈電気設備技術基準〉[H20:問7]ケーブルを使用する交流電路の絶縁耐力試験に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)

次の文章は「電気設備の技術基準の解釈」に基づく,電線にケーブルを使用する交流の電路の絶縁耐力試験に関する記述の一部である。

電線にケーブルを使用する交流の電路においては,下表の左欄に掲げる電路の種類に応じ,それぞれ同表の右欄に掲げる交流の試験電圧を電路と大地との間(多心ケーブルにあっては,心線相互間及び心線と大地との間)に連続して\( \ \fbox {  (ア)  } \ \)分間加えて絶縁耐力を試験したとき,これに耐えること。

ただし,表の左欄に掲げる電路の種類に応じ,それぞれ同表の右欄に掲げる試験電圧の\( \ \fbox {  (イ)  } \ \)倍の直流電圧を電路と大地との間(多心ケーブルにあっては,心線相互間及び心線と大地との間)に連続して\( \ \fbox {  (ア)  } \ \)分間加えて絶縁耐力を試験したときこれに耐えるものについては,この限りでない。
\[
\begin{array}{|l|l|}
\hline
    ケーブル電路の種類  &       試験電圧  \\
\hline
最大使用電圧が \ 7 \ 000 \ \mathrm {[V]} \ 以下の電路 & 最大使用電圧の \ \fbox {  (ウ)  } \ 倍の電圧 \ \\
\hline
最大使用電圧が \ 7 \ 000 \ \mathrm {[V]} \ を超え, & 最大使用電圧の \ 0.92 \ 倍の電圧 \\
\ 15 \ 000 \ \mathrm {[V]} \ 以下の中性点接地式電路 &    \\
(中性線を有するものであって,その &    \\
中性線に多重接地するものに限る。) &    \\
\hline
最大使用電圧が \ 7 \ 000 \ \mathrm {[V]} \ を超え, & 最大使用電圧の \ \fbox {  (エ)  } \ 倍の電圧 \\
\ 60 \ 000 \ \mathrm {[V]} \ 以下の電路(上欄に掲げ & ( \ 10 \ 500 \ \mathrm {[V]} \ 未満となる場合は \\
るものを除く。) & \ 10 \ 500 \ \mathrm {[V]}) \\
\hline
\end{array}
\]

上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ)及び(エ)に当てはまる数値として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
\[
\begin{array}{ccccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) & (エ) \\
\hline
(1) &  5  &  1.5  &  2  &  1.25  \\
\hline
(2) &  10  &  2  &  1.5  &  1.25  \\
\hline
(3) &  5  &  2.5  &  2  &  1.5  \\
\hline
(4) &  10  &  2  &  1.5  &  1.5  \\
\hline
(5) &  10  &  1.5  &  1.5  &  1.5  \\
\hline
\end{array}
\]

【ワンポイント解説】

電気設備の技術基準の解釈第15条からの出題です。
本条文の内容は平成22年問8等で計算問題でも出題されています。何度も出題されている内容ですので,必ず覚えておくようにして下さい。

【解答】

解答:(4)
(ア)
電気設備の技術基準の解釈第15条第1項1号及び2号の通り,「\( \ 10 \ \)分間」となります。

(イ)
電気設備の技術基準の解釈第15条第1項2号の通り,「\( \ 2 \ \)倍」となります。

(ウ)
電気設備の技術基準の解釈第15条15-1表の通り,「\( \ 1.5 \ \)倍」となります。

(エ)
電気設備の技術基準の解釈第15条15-1表の通り,「\( \ 1.25 \ \)倍」となります。

<電気設備の技術基準の解釈第15条(抜粋)>
高圧又は特別高圧の電路(第13条各号に掲げる部分,次条に規定するもの及び直流電車線を除く。)は,次の各号のいずれかに適合する絶縁性能を有すること。

一 15-1表に規定する試験電圧を電路と大地との間(多心ケーブルにあっては,心線相互間及び心線と大地との間)に連続して(ア)\( \ \color {red}{\underline {10}} \ \)分間加えたとき,これに耐える性能を有すること。

二 電線にケーブルを使用する交流の電路においては,15-1表に規定する試験電圧の(イ)\( \ \color {red}{\underline {2}} \ \)倍の直流電圧を電路と大地との間(多心ケーブルにあっては,心線相互間及び心線と大地との間)に連続して(ア)\( \ \color {red}{\underline {10}} \ \)分間加えたとき,これに耐える性能を有すること。