《法規》〈電気設備技術基準〉[R01:問4]支持物の倒壊の防止に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)

次の文章は,「電気設備技術基準」に基づく支持物の倒壊の防止に関する記述の一部である。

架空電線路又は架空電車線路の支持物の材料及び構造(支線を施設する場合は,当該支線に係るものを含む。)は,その支持物が支持する電線等による\( \ \fbox {  (ア)  } \ \),(現:\( \ 10 \ \)分間平均で)風速\( \ \fbox {  (イ)  } \ \mathrm {m/s} \ \)の風圧荷重及び当該設置場所において通常想定される\( \ \fbox {  (ウ)  } \ \)の変化,振動,衝撃その他の外部環境の影響を考慮し,倒壊のおそれがないよう,安全なものでなければならない。ただし,人家が多く連なっている場所に施設する架空電線路にあっては,その施設場所を考慮して施設する場合は,(現:\( \ 10 \ \)分間平均で)風速\( \ \fbox {  (イ)  } \ \mathrm {m/s} \ \)の風圧荷重の\( \ \fbox {  (エ)  } \ \)の風圧荷重を考慮して施設することができる。

上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
\[
\begin{array}{ccccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) & (エ) \\
\hline
(1) &  引張荷重  &  60  &  温度  &  3 \ 分の \ 2  \\
\hline
(2) & 重量荷重 & 60 & 気象 &  3 \ 分の \ 2  \\
\hline
(3) & 引張荷重 & 40 & 気象 &  2 \ 分の \ 1  \\
\hline
(4) & 重量荷重 & 60 & 温度 &  2 \ 分の \ 1  \\
\hline
(5) & 重量荷重 & 40 & 気象 &  2 \ 分の \ 1  \\
\hline
\end{array}
\]

【ワンポイント解説】

電気設備に関する技術基準を定める省令第32条第1項をそのまま抜き出した問題となっています。電力保安通信設備に使用する無線通信用アンテナ又は反射板に\( \ 60 \ \mathrm {m/s} \ \)の規定がありますが,あまり出題されやすい問題とは言えないと思います。

【解答】

解答:(3)
(ア)
電気設備に関する技術基準を定める省令第32条第1項の通り,「引張荷重」となります。

(イ)
電気設備に関する技術基準を定める省令第32条第1項の通り,「\( \ 40 \ \mathrm {m/s} \ \)」となります。

(ウ)
電気設備に関する技術基準を定める省令第32条第1項の通り,「気象」となります。

(エ)
電気設備に関する技術基準を定める省令第32条第1項の通り,「\( \ 2 \ 分の \ 1 \ \)」となります。

<電気設備に関する技術基準を定める省令第32条>
架空電線路又は架空電車線路の支持物の材料及び構造(支線を施設する場合は、当該支線に係るものを含む。)は、その支持物が支持する電線等による(ア)引張荷重、\( \ 10 \ \)分間平均で風速(イ)\( \ \color {red}{\underline {40}} \ \)\( \ \mathrm {m/s} \ \)の風圧荷重及び当該設置場所において通常想定される地理的条件,(ウ)気象の変化、振動、衝撃その他の外部環境の影響を考慮し、倒壊のおそれがないよう、安全なものでなければならない。ただし、人家が多く連なっている場所に施設する架空電線路にあっては、その施設場所を考慮して施設する場合は、\( \ 10 \ \)分間平均で風速(イ)\( \ \color {red}{\underline {40}} \ \)\( \ \mathrm {m/s} \ \)の風圧荷重の(エ)\( \ \color {red}{\underline {2}} \ \)分の\( \ \color {red}{\underline {1}} \ \)の風圧荷重を考慮して施設することができる。

2 特別高圧架空電線路の支持物は、構造上安全なものとすること等により連鎖的に倒壊のおそれがないように施設しなければならない。