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【問題】
【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)
次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく低高圧架空電線等の併架に関する記述の一部である。
低圧架空電線と高圧架空電線とを同一支持物に施設する場合は,次のいずれかによること。
a) 次により施設すること。
① 低圧架空電線を高圧架空電線の\( \ \fbox { (ア) } \ \)に施設すること。
② 低圧架空電線と高圧架空電線は,別個の\( \ \fbox { (イ) } \ \)に施設すること。
③ 低圧架空電線と高圧架空電線との離隔距離は,\( \ \fbox { (ウ) } \ \mathrm {m} \ \)以上であること。ただし,かど柱,分岐柱等で混触のおそれがないように施設する場合は,この限りでない。
b) 高圧架空電線にケーブルを使用するとともに,高圧架空電線と低圧架空電線との離隔距離を\( \ \fbox { (エ) } \ \mathrm {m} \ \)以上とすること。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
\[
\begin{array}{ccccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) & (エ) \\
\hline
(1) & 上 & 支持物 & 0.5 & 0.5 \\
\hline
(2) & 上 & 支持物 & 0.5 & 0.3 \\
\hline
(3) & 下 & 支持物 & 0.5 & 0.5 \\
\hline
(4) & 下 & 腕金類 & 0.5 & 0.3 \\
\hline
(5) & 下 & 腕金類 & 0.3 & 0.5 \\
\hline
\end{array}
\]
【ワンポイント解説】
電気設備の技術基準の解釈第80条からの出題です。
いわゆる電験対策の参考書にはまず記載がある内容ですが,どうしても(ウ)と(エ)の空欄は迷ってしまうので,下図に示すように,なんとなく視覚的に理解しておくことも一つの方法かと思います。
【解答】
解答:(4)
(ア)
電気設備の技術基準の解釈第80条第1項第1号イの通り,「下」となります。
(イ)
電気設備の技術基準の解釈第80条第1項第1号ロの通り,「腕金類」となります。
(ウ)
電気設備の技術基準の解釈第80条第1項第1号ハの通り,「\( \ 0.5 \ \mathrm {m} \ \)」となります。
(エ)
電気設備の技術基準の解釈第80条第1項第1号ニの通り,「\( \ 0.3 \ \mathrm {m} \ \)」となります。
<電気設備の技術基準の解釈第80条(抜粋)>
低圧架空電線と高圧架空電線とを同一支持物に施設する場合は、次の各号のいずれかによること。
一 次により施設すること。
イ 低圧架空電線を高圧架空電線の(ア)下に施設すること。
ロ 低圧架空電線と高圧架空電線は、別個の(イ)腕金類に施設すること。
ハ 低圧架空電線と高圧架空電線との離隔距離は、(ウ)\( \ \color {red}{\underline {0.5}} \ \)\( \mathrm {m} \ \)以上であること。ただし、かど柱、分岐柱等で混触のおそれがないように施設する場合は、この限りでない。
二 高圧架空電線にケーブルを使用するとともに、高圧架空電線と低圧架空電線との離隔距離を(エ)\( \ \color {red}{\underline {0.3}} \ \)\( \mathrm {m} \ \)以上とすること。