《法規》〈電気設備技術基準〉[R4下:問3]高圧以上の電気機械器具の危険の防止に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)

次の文章は,「電気設備技術基準」における高圧又は特別高圧の電気機械器具の危険の防止に関する記述である。

a) 高圧又は特別高圧の電気機械器具は,\( \ \fbox {  (ア)  } \ \)以外の者が容易に触れるおそれがないように施設しなければならない。ただし,接触による危険のおそれがない場合は,この限りでない。

b) 高圧又は特別高圧の開閉器,遮断器,避雷器その他これらに類する器具であって,動作時に\( \ \fbox {  (イ)  } \ \)を生ずるものは,火災のおそれがないよう,木製の壁又は天井その他の\( \ \fbox {  (ウ)  } \ \)の物から離して施設しなければならない。ただし,\( \ \fbox {  (エ)  } \ \)の物で両者の間を隔離した場合は,この限りでない。

上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

\[
\begin{array}{ccccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) & (エ) \\
\hline
(1) &  取扱者  &  過電圧  &  可燃性  &  難燃性  \\
\hline
(2) &  技術者  &  アーク  &  可燃性  &  耐火性  \\
\hline
(3) &  取扱者  &  過電圧  &  耐火性  &  難燃性  \\
\hline
(4) &  技術者  &  アーク  &  耐火性  &  難燃性  \\
\hline
(5) &  取扱者  &  アーク  &  可燃性  &  耐火性  \\
\hline
\end{array}
\]

【ワンポイント解説】

電気設備に関する技術基準を定める省令第9条からの出題です。
近年の法規の難易度を考えると,この問題は確実に得点しておきたい問題となります。
難燃性は炎を当てても燃え広がらない性質,不燃性は炎を当てても燃えない性質,耐火性は炎により加熱された状態においても燃えずにかつ著しく変形又は破壊しない性質,の違いがあります。電気設備の技術基準の解釈第1条に規定されていますので,確認しておくようにして下さい。

【解答】

解答:(5)
(ア)
電気設備に関する技術基準を定める省令第9条第1項の通り,「取扱者」となります。

(イ)
電気設備に関する技術基準を定める省令第9条第2項の通り,「アーク」となります。

(ウ)
電気設備に関する技術基準を定める省令第9条第2項の通り,「可燃性」となります。

(エ)
電気設備に関する技術基準を定める省令第9条第2項の通り,「耐火性」となります。

<電気設備に関する技術基準を定める省令第9条>
高圧又は特別高圧の電気機械器具は、(ア)取扱者以外の者が容易に触れるおそれがないように施設しなければならない。ただし、接触による危険のおそれがない場合は、この限りでない。

2 高圧又は特別高圧の開閉器、遮断器、避雷器その他これらに類する器具であって、動作時に(イ)アークを生ずるものは、火災のおそれがないよう、木製の壁又は天井その他の(ウ)可燃性の物から離して施設しなければならない。ただし、(エ)耐火性の物で両者の間を隔離した場合は、この限りでない。