《法規》〈電気設備技術基準〉[H21:問7]第1次及び第2次接近状態に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)

次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における,第\( \ 1 \ \)次接近状態及び第\( \ 2 \ \)次接近状態に関する記述である。

1.「第\( \ 1 \ \)次接近状態」とは,架空電線が他の工作物と接近(併行する場合を含み,交さする場合及び同一支持物に施設される場合を除く。以下同じ。)する場合において,当該架空電線が他の工作物の上方又は側方において水平距離で架空電線路の支持物の地表上の高さに相当する距離以内に施設されること(水平距離で\( \ \fbox {  (ア)  } \ \mathrm {[m]} \ \)未満に施設されることを除く。)により,架空電線路の電線の\( \ \fbox {  (イ)  } \ \),支持物の\( \ \fbox {  (ウ)  } \ \)等の際に,当該電線が他の工作物\( \ \fbox {  (エ)  } \ \)おそれがある状態をいう。

2.「第\( \ 2 \ \)次接近状態」とは,架空電線が他の工作物と接近する場合において,当該架空電線が他の工作物の上方又は側方において水平距離で\( \ \fbox {  (ア)  } \ \mathrm {[m]} \ \)未満に施設される状態をいう。

上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ)及び(エ)に当てはまる語句又は数値として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
\[
\begin{array}{cccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) & (エ) \\
\hline
(1) &  1.2  &  振 動  &  傾 斜  &  を損壊させる  \\
\hline
(2) &  2  &  振 動  &  倒 壊  &  に接触する   \\
\hline
(3) &  3  &  切 断  &  倒 壊  &  を損壊させる  \\
\hline
(4) &  3  &  切 断  &  倒 壊  &  に接触する   \\
\hline
(5) &  1.2  &  振 動  &  傾 斜  &  に接触する   \\
\hline
\end{array}
\]

【ワンポイント解説】

電気設備の技術基準の解釈第49条からの出題です。
接近状態は第\( \ 1 \ \)次接近状態と第\( \ 2 \ \)次接近状態があり,電気設備技術基準の解釈においては一番最初ではなく,途中の電線路に係る用語の定義で規定されています。
接近状態に関しては電気設備技術基準の解釈の解説で示されている下図で覚えるのがオススメです。

【解答】

解答:(4)
(ア)
電気設備の技術基準の解釈第49条第1項第9号及び第10号の通り,「\( \ 3 \ \mathrm {[m]} \ \)」となります。

(イ)
電気設備の技術基準の解釈第49条第1項第9号の通り,「切断」となります。

(ウ)
電気設備の技術基準の解釈第49条第1項第9号の通り,「倒壊」となります。

(エ)
電気設備の技術基準の解釈第49条第1項第9号の通り,「に接触する」となります。

<電気設備の技術基準の解釈第49条(抜粋)>
この解釈において用いる電線路に係る用語であって、次の各号に掲げるものの定義は、当該各号による。

九 第\( \ 1 \ \)次接近状態 架空電線が、他の工作物と接近する場合において、当該架空電線が他の工作物の上方又は側方において、水平距離で(ア)\( \ \color {red}{\underline {3}} \ \)\( \mathrm {[m]} \ \)以上、かつ、架空電線路の支持物の地表上の高さに相当する距離以内に施設されることにより、架空電線路の電線の(イ)切断、支持物の(ウ)倒壊等の際に、当該電線が他の工作物(エ)に接触するおそれがある状態

十 第\( \ 2 \ \)次接近状態 架空電線が他の工作物と接近する場合において、当該架空電線が他の工作物の上方又は側方において水平距離で(ア)\( \ \color {red}{\underline {3}} \ \)\( \mathrm {[m]} \ \)未満に施設される状態