《法規》〈電気設備技術基準〉[H19:問6]発電機等の機械的強度に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)

次の文章は,「電気設備技術基準」に基づく発電機等の機械的強度に関する記述の一部である。

\( \ \mathrm {a.} \ \)発電機,変圧器,調相設備並びに母線及びこれを支持するがいしは,\( \ \fbox {  (ア)  } \ \)により生ずる機械的衝撃に耐えるものでなければならない。

\( \ \mathrm {b.} \ \)水車又は風車に接続する発電機の回転する部分は,\( \ \fbox {  (イ)  } \ \)した場合に起こる速度に対し,耐えるものでなければならない。

\( \ \mathrm {c.} \ \)蒸気タービン,ガスタービン又は内燃機関に接続する発電機の回転する部分は,\( \ \fbox {  (ウ)  } \ \)及びその他の非常停止装置が動作して達する速度に対し,耐えるものでなければならない。

上記の記述中の空白箇所(ア),(イ)及び(ウ)に当てはまる語句として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
\[
\begin{array}{cccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) \\
\hline
(1) &  異常電圧  &  負荷を遮断    &  非常調速装置  \\
\hline
(2) &  短絡電流  &  負荷を遮断    &  非常調速装置  \\
\hline
(3) &  異常電圧  &  制御装置が故障  &  加速装置    \\
\hline
(4) &  短絡電流  &  負荷を遮断    &  加速装置    \\
\hline
(5) &  短絡電流  &  制御装置が故障  &  非常調速装置  \\
\hline
\end{array}
\]

【ワンポイント解説】

電気設備に関する技術基準を定める省令第45条に関する問題です。
条文の空欄穴埋ではありますが,(イ)や(ウ)の空欄は水力発電や火力発電の知識があると解ける問題となります。電験では法規科目においても技術的な知識が役立つ時がありますので,日頃から様々な勉強をしておくようにして下さい。

【解答】

解答:(2)
(ア)
 電気設備に関する技術基準を定める省令第45条第1項の通り,「短絡電流」となります。

(イ)
 電気設備に関する技術基準を定める省令第45条第2項の通り,「負荷を遮断」となります。

(ウ)
 電気設備に関する技術基準を定める省令第45条第2項の通り,「非常調速装置」となります。

<電気設備に関する技術基準を定める省令第45条>
発電機,変圧器,調相設備並びに母線及びこれを支持するがいしは,(ア)短絡電流により生ずる機械的衝撃に耐えるものでなければならない。

2 水車又は風車に接続する発電機の回転する部分は,(イ)負荷を遮断した場合に起こる速度に対し,蒸気タービン,ガスタービン又は内燃機関に接続する発電機の回転する部分は,(ウ)非常調速装置及びその他の非常停止装置が動作して達する速度に対し,耐えるものでなければならない。

3 発電用火力設備に関する技術基準を定める省令第13条第2項の規定は,蒸気タービンに接続する発電機について準用する。