《法規》〈電気設備技術基準〉[H19:問8]高圧保安工事に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★★☆☆（普通）

次の文章は，「電気設備技術基準の解釈」に基づく高圧保安工事に関する記述である。

\( \ \mathrm {a.} \ \)電線はケーブルである場合を除き，引張強さ\( \ 8.01 \ \mathrm {[kN]} \ \)以上のもの又は直径\( \ \fbox {　 （ア） 　} \ \mathrm {[mm]} \ \)以上の硬銅線であること。

\( \ \mathrm {b.} \ \)木柱の\( \ \fbox {　 （イ） 　} \ \)に対する安全率は，\( \ 1.5 \ \)（現：\( \ 2.0 \ \)）以上であること。

\( \ \mathrm {c.} \ \)径間は，下表の左欄に掲げる支持物の種類に応じ，それぞれ同表の右欄に掲げる値以下であること。ただし，電線に引張強さ\( \ 14.51 \ \mathrm {[kN]} \ \)以上のもの又は断面積\( \ \fbox {　 （ウ） 　} \ \mathrm {[{mm}^{2}]} \ \)以上の硬銅より線を使用する場合であって，支持物に\( \ \mathrm {B} \ \)種鉄柱，\( \ \mathrm {B} \ \)種鉄筋コンクリート柱又は鉄塔を使用するときは，この限りでない。
\[
\begin{array}{|c|c|}
\hline
支持物の種類 & 径　間 \\
\hline
　木柱， \ \mathrm {A} \ 種鉄柱又は \ \mathrm {A} \ 種鉄筋コンクリート柱　 & 　100 \ \mathrm {[m]}　 \\
\hline
　\mathrm {B} \ 種鉄柱又は \ \mathrm {B} \ 種鉄筋コンクリート柱　　　　 & 　150 \ \mathrm {[m]}　 \\
\hline
　鉄　　　　塔　　　　　　　　　　　　　　　　 & 　400 \ \mathrm {[m]}　 \\
\hline
\end{array}
\] 上記の記述中の空白箇所(ア)，(イ)及び(ウ)に記入する語句又は数値として，正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
\[
\begin{array}{cccc}
& （ア） & （イ） & （ウ） \\
\hline
(1) & 　5　 & 　風圧荷重　 & 　38　 \\
\hline
(2) & 　5　 & 　引張荷重　 & 　22　 \\
\hline
(3) & 　4　 & 　引張荷重　 & 　38　 \\
\hline
(4) & 　5　 & 　風圧荷重　 & 　22　 \\
\hline
(5) & 　4　 & 　風圧荷重　 & 　60　 \\
\hline
\end{array}
\]

【ワンポイント解説】

電気設備の技術基準の解釈第70条に関する問題です。
高圧保安工事に関する内容は電気設備の技術基準の解釈の中でも特に出題されやすい条文の一つです。本問で空欄となっていない引張強さや風圧荷重，径間の数値等も答えられるように準備しておきましょう。

【解答】

解答：(1)
(ア)
　電気設備の技術基準の解釈第70条第2項第1号の通り，「\( \ 5 \ \mathrm {mm} \ \)」となります。

(イ)
　電気設備の技術基準の解釈第70条第2項第2号の通り，「風圧荷重」となります。

(ウ)
　電気設備の技術基準の解釈第70条第2項第3号の通り，「\( \ 38 \ \mathrm {{mm}^{2}} \ \)」となります。

＜電気設備の技術基準の解釈第70条（抜粋）＞
2　高圧架空電線路の電線の断線，支持物の倒壊等による危険を防止するため必要な場合に行う，高圧保安工事は，次の各号によること。

　一　電線はケーブルである場合を除き，引張強さ\( \ 8.01 \ \mathrm {kN} \ \)以上のもの又は直径(ア)\( \ \color {red}{\underline {5}} \ \)\( \mathrm {mm} \ \)以上の硬銅線であること。

　二　木柱の(イ)風圧荷重に対する安全率は，\( \ 2.0 \ \)以上であること。

　三　径間は，70-2表によること。ただし，電線に引張強さ\( \ 14.51 \ \mathrm {kN} \ \)以上のもの又は断面積(ウ)\( \ \color {red}{\underline {38}} \ \)\(\mathrm {{mm}^{2}} \ \)以上の硬銅より線を使用する場合であって，支持物に\( \ \mathrm {B} \ \)種鉄筋コンクリート柱，\( \ \mathrm {B} \ \)種鉄柱又は鉄塔を使用するときは，この限りでない。

　　　　　　　　　　　　　　　70-2表
\[
\begin{array}{|c|c|}
\hline
支持物の種類 & 径間 \\
\hline
　木柱， \ \mathrm {A} \ 種鉄筋コンクリート柱又は \ \mathrm {A} \ 種鉄柱　 & 　100 \ \mathrm {m} \ 以下　 \\
\hline
　\mathrm {B} \ 種鉄筋コンクリート柱又は \ \mathrm {B} \ 種鉄柱　　　　 & 　150 \ \mathrm {m} \ 以下　 \\
\hline
　鉄塔　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 & 　400 \ \mathrm {m} \ 以下　 \\
\hline
\end{array}
\]