《法規》〈電気施設管理〉[H26:問6]低圧配電線の高低圧混触及び短絡の保護に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★★☆☆(普通)

次の文章は低圧配電線の高低圧混触及び短絡の保護に関する記述である。文中の\( \ \fbox{$\hskip3em\Rule{0pt}{0.8em}{0em}$} \ \)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選びなさい。

a.高低圧混触においては,「電気設備技術基準の解釈」によれば,低圧配電線の電位上昇が\( \ 150 \ \mathrm {V} \ \)を超える場合,配電用変電所の\( \ \fbox {  (1)  } \ \)保護により,1秒を超え2秒以内に遮断するときは\( \ \fbox {  (2)  } \ \mathrm {V} \ \),1秒以内に遮断するときは\( \ \fbox {  (3)  } \ \mathrm {V} \ \)を超えないように抑制することになっている。

b.短絡においては,変圧器一次側に設けられた高圧ヒューズにより保護する方式が一般的である。短絡電流は,変圧器のインピーダンスと低圧配電線の短絡点までのインピーダンス\( \ \fbox {  (4)  } \ \)値で決まるが,これを考慮して,高圧ヒューズ溶断特性と低圧配電線の\( \ \fbox {  (5)  } \ \)特性との協調を図ることが必要である。

〔問6の解答群〕
\[
\begin{eqnarray}
&(イ)& 需 要     &(ロ)& 地 絡     &(ハ)& 700 \\[ 5pt ] &(ニ)& の大きいほうの     & & &(ホ)& 400 \\[ 5pt ] &(ヘ)& 温度上昇     &(ト)& 600     &(チ)& 短 絡 \\[ 5pt ] &(リ)& の小さいほうの   & & &(ヌ)& サージ \\[ 5pt ] &(ル)& 500   &(ヲ)& 断 線   &(ワ)& 300 \\[ 5pt ] &(カ)& を合成した   & & &(ヨ)& 800 \\[ 5pt ] \end{eqnarray}
\]

【ワンポイント解説】

問題のa.は電気設備技術基準の解釈からの出題,b.は典型的な電気施設管理の問題です。総合的な能力を要する二種ならではの問題と言えると思います。

【解答】

(1)解答:ロ
題意より,解答候補は(ロ)地絡,(チ)短絡,(ヲ)断線,になると思います。高低圧混触においては配電用変電所の地絡保護により遮断します。

(2)解答:ワ
電気設備技術基準の解釈第17条第2項の1の通り,1秒を超え2秒以内に遮断するときは\( \ 300 \ \mathrm {V} \ \)を超えないように抑制することになっています。

(3)解答:ト
電気設備技術基準の解釈第17条第2項の1の通り,1秒以内に遮断するときは\( \ 600 \ \mathrm {V} \ \)を超えないように抑制することになっています。

(4)解答:カ
題意より,解答候補は(ニ)の大きいほうの,(リ)の小さいほうの,(カ)を合成した,になると思います。変圧器と低圧配電線のインピーダンス合成値により短絡電流が決まります。

(5)解答:ヘ
低圧配電線は金属材質により上昇値は変わりますが,低温よりも高温の方が抵抗値は高くなります。よって温度特性となります。

<電気設備技術基準の解釈第17条(抜粋)>

2 B種接地工事は、次の各号によること。

一 接地抵抗値は、17-1表に規定する値以下であること。



記事下のシェアタイトル