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【問題】
【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)
\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルは,\( \ 3 \ \)心共通シース型\( \ \mathrm {CV} \ \)ケーブルと比べて\( \ \fbox { (ア) } \ \)が大きくなるため,\( \ \fbox { (イ) } \ \)を大きくとることができる。また,\( \ \fbox { (ウ) } \ \)の吸収が容易であり,\( \ \fbox { (エ) } \ \)やすいため,接続箇所のマンホールの設計寸法を縮小化できる。
上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ)及び(エ)に当てはまる語句として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
\[
\begin{array}{ccccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) & (エ) \\
\hline
(1) & 熱抵抗 & 最高許容温度 & 発生熱量 & 曲 げ \\
\hline
(2) & 熱放散 & 許容電流 & 熱伸縮 & 曲 げ \\
\hline
(3) & 熱抵抗 & 許容電流 & 熱伸縮 & 伸ばし \\
\hline
(4) & 熱放散 & 最高許容温度 & 発生熱量 & 伸ばし \\
\hline
(5) & 熱放散 & 最高許容温度 & 熱伸縮 & 伸ばし \\
\hline
\end{array}
\]
【ワンポイント解説】
\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルに関する問題です。
\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルを現場で扱ったことがある方であれば,現物をイメージしやすいため容易に解けたかと思います。
本問の内容は,特徴を丸暗記というよりは構造をイメージしながら理解した方が頭に入りやすいかと思います。
1.\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルの特徴
\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルは図1に示すように\( \ \mathrm {CV} \ \)ケーブルをより合わせたような構造をなっており,図2に示すような\( \ 3 \ \)心共通シース型の\( \ \mathrm {CV} \ \)ケーブルと比較し,以下のような特徴があります。
・介在物がなくより合わせた構造であることから,熱放散が良い
・熱放散が良いので,許容電流が\( \ 10 \ \mathrm {%} \ \)程大きくなる
・より合わせた構造であることから,熱伸縮による応力を吸収しやすい
・介在物がないため,軽量で曲げやすい
【解答】
解答:(2)
(ア)
ワンポイント解説「1.\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルの特徴」の通り,\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルは,\( \ 3 \ \)心共通シース型\( \ \mathrm {CV} \ \)ケーブルと比べて熱放散が大きくなります。
(イ)
ワンポイント解説「1.\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルの特徴」の通り,\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルは,\( \ 3 \ \)心共通シース型\( \ \mathrm {CV} \ \)ケーブルと比べて許容電流を大きく取れます。最高許容温度は架橋ポリエチレン見合い(約\( \ 90 \ \)℃)なので変わりません。
(ウ)
ワンポイント解説「1.\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルの特徴」の通り,\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルは,\( \ \mathrm {CV} \ \)ケーブルをより合わせたような構造であることから,熱伸縮の吸収が容易となります。
(エ)
ワンポイント解説「1.\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルの特徴」の通り,\( \ \mathrm {CVT} \ \)ケーブルは曲げやすいという特徴があります。