《電力》〈配電〉[H28:問11]地中配電線路に用いられる機器に関する論説問題

【問題】

【難易度】★★★★☆(やや難しい)

地中配電線路に用いられる機器の特徴に関する記述a~eについて,誤っているものの組合せを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

a 現在使用されている高圧ケーブルの主体は,架橋ポリエチレンケーブルである。

b 終端接続材料のがい管は,磁器製のほか,\( \ \mathrm {EP} \ \)ゴムやエポキシなど樹脂製のものもある。

c 直埋変圧器(地中変圧器)は,変圧器孔を地下に設置する必要があり,設置コストが大きい。

d 地中配電線路に用いられる開閉器では,ガス絶縁方式は採用されない。

e 高圧需要家への供給用に使用される供給用配電箱には,開閉器の他に供給用の変圧器がセットで収納されている。

(1) a
(2) b,e
(3) c,d
(4) d,e
(5) b,c,e

【ワンポイント解説】

地中配電線路の機器の問題ですが,稀に出題される重箱の隅をつつくような問題です。本問は60点を目指す上では,「間違えても仕方がない」問題と言えるでしょう。aの内容については重要な内容で,昔はOFケーブルが主体でしたが,近年では,環境問題や火災事故の防止の観点から,CVケーブルが主に使用されています。

【解答】

解答:(4)
a:正しい
問題文の通り,現在使用されている高圧ケーブルの主体は,架橋ポリエチレンケーブル(CVケーブル)です。

b:正しい
問題文の通りです。

c:正しい
問題文の通り,地中に設置することで,地上に設置するよりもコストがかかります。

d:誤り
地中配電線路に用いられる開閉器は,ガス絶縁方式が採用されます。

e:誤り
供給用配電箱には,変圧器はセットされていません。