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【問題】
【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)
次の文章は「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧幹線の施設に関する記述の一部である。
\( \ \mathrm {a.} \ \)低圧幹線は,損傷を受けるおそれがない場所に施設すること。
\( \ \mathrm {b.} \ \)電線は,低圧幹線の各部分ごとに,その部分を通じて供給される電気使用機械器具の定格電流の合計以上の\( \ \fbox { (ア) } \ \)のあるものであること。
ただし,その当該低圧幹線に接続する負荷のうち電動機又はこれに類する起動電流が大きい電気機械器具(以下「電動機等」という。)の定格電流の合計が他の電気使用機械器具の定格電流の合計より大きい場合は,他の電気使用機械器具の定格電流の合計に次の値を加えた値以上の\( \ \fbox { (ア) } \ \)のある電線を使用すること。
① 電動機等の定格電流の合計が\( \ \fbox { (イ) } \ \mathrm {[A]} \ \)以下の場合は,その定格電流の合計の\( \ \fbox { (ウ) } \ \)倍。
② 電動機等の定格電流の合計が\( \ \fbox { (イ) } \ \mathrm {[A]} \ \)を超える場合は,その定格電流の合計の\( \ 1.1 \ \)倍。
上記の記述中の空白箇所(ア),(イ)及び(ウ)に当てはまる語句又は数値として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
\[
\begin{array}{cccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) \\
\hline
(1) & 負荷電流 & 50 & 1.25 \\
\hline
(2) & 許容電流 & 100 & 1.25 \\
\hline
(3) & 負荷電流 & 100 & 1.2 \\
\hline
(4) & 許容電流 & 50 & 1.25 \\
\hline
(5) & 許容電流 & 50 & 1.2 \\
\hline
\end{array}
\]
【ワンポイント解説】
電気設備の技術基準の解釈第148条に関する問題です。
低圧幹線の施設に関する内容は電験では出題されやすい条文で,計算問題でも出題されることがあります。平成24年問9等は良い問題なので本問を理解したらチャレンジしてみて下さい。
【解答】
解答:(4)
(ア)
電気設備の技術基準の解釈第148条第1項第2号の通り,「許容電流」となります。
(イ)
電気設備の技術基準の解釈第148条第1項第2号イ及びロの通り,「\( \ 50 \ \mathrm {A} \ \)」となります。
(ウ)
電気設備の技術基準の解釈第148条第1項第2号イの通り,「\( \ 1.25 \ \)倍」となります。
<電気設備の技術基準の解釈第148条(抜粋)>
低圧幹線は、次の各号によること。
一 損傷を受けるおそれがない場所に施設すること。
二 電線の(ア)許容電流は,低圧幹線の各部分ごとに,その部分を通じて供給される電気使用機械器具の定格電流の合計値以上であること。ただし,当該低圧幹線に接続する負荷のうち,電動機又はこれに類する起動電流が大きい電気機械器具(以下この条において「電動機等」という。)の定格電流の合計が,他の電気使用機械器具の定格電流の合計より大きい場合は,他の電気使用機械器具の定格電流の合計に次の値を加えた値以上であること。
イ 電動機等の定格電流の合計が(イ)\( \ \color {red}{\underline {50}} \ \)\( \mathrm {A} \ \)以下の場合は,その定格電流の合計の(ウ)\( \ \color {red}{\underline {1.25}} \ \)倍
ロ 電動機等の定格電流の合計が(イ)\( \ \color {red}{\underline {50}} \ \)\( \mathrm {A} \ \)を超える場合は,その定格電流の合計の\( \ 1.1 \ \)倍