《法規》〈電気設備技術基準〉[H22:問4]屋外に施設する移動電線の施設に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★★☆☆(普通)

次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」 における屋外に施設する移動電線の施設についての記述の一部である。

a. 屋外に施設する\( \ \fbox {  (ア)  } \ \)の移動電線と\( \ \fbox {  (ア)  } \ \)の屋外配線との接続には,ちょう架用線にちょう架して施設する場合を除き,さし込み接続器を用いること。

b.屋外に施設する\( \ \fbox {  (イ)  } \ \)の移動電線と電気使用機械器具とは,ボルト締めその他の方法により堅ろうに接続すること。

c.\( \ \fbox {  (ウ)  } \ \)の移動電線は,屋外に施設しないこと。

上記の記述中の空白箇所 (ア),(イ)及び(ウ)に当てはまる語句として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
\[
\begin{array}{cccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) \\
\hline
(1) &  {\displaystyle 使用電圧が   }\atop {\displaystyle 300 \ \mathrm {[V]} \ 以下  }  &  {\displaystyle 使用電圧が   }\atop {\displaystyle 300 \ \mathrm {[V]} \ 以下  }  &  {\displaystyle 300 \ \mathrm {[V]} \ を超える}\atop {\displaystyle 低圧     }  \\
\hline
(2) &  {\displaystyle 使用電圧が   }\atop {\displaystyle 300 \ \mathrm {[V]} \ 以下  }  &  {\displaystyle 300 \ \mathrm {[V]} \ を超える}\atop {\displaystyle 低圧     }  &  高 圧      \ \ \\
\hline
(3) &  {\displaystyle 300 \ \mathrm {[V]} \ を超える}\atop {\displaystyle 低圧     }  &  低 圧      \ \ &  高 圧      \ \ \\
\hline
(4) &  {\displaystyle 300 \ \mathrm {[V]} \ を超える}\atop {\displaystyle 低圧     }  &  低 圧      \ \ &  特別高圧     \ \ \\
\hline
(5) &  低 圧      \ \ &  高 圧      \ \ &  特別高圧     \ \ \\
\hline
\end{array}
\]

【ワンポイント解説】

電気設備の技術基準の解釈第171条からの出題です。
条文を見たことがあっても選択肢が非常に惑わせる問題です。高圧や特別高圧の移動電線の知識があれば正答が導き出せるように設定されている印象です。
平成28年問4にも移動電線に関する出題がありますので,合わせて学習しておくようにして下さい。

【解答】

解答:(5)
(ア)
電気設備の技術基準の解釈第171条第1項5号の通り,「低圧」となります。

(イ)
電気設備の技術基準の解釈第171条第3項2号の通り,「高圧」となります。

(ウ)
電気設備の技術基準の解釈第171条第4項の通り,「特別高圧」となります。

<電気設備の技術基準の解釈第171条(抜粋)>
(ア)低圧の移動電線は、第181条第1項第七号(第182条第五号において準用する場合を含む。)に規定するものを除き、次の各号によること。

 一 電線の断面積は、\( \ 0.75 \ \mathrm {mm}^{2} \ \)以上であること。

 四 移動電線と屋内配線との接続には、差込み接続器その他これに類する器具を用いること。ただし、移動電線をちょう架用線にちょう架して施設する場合は、この限りでない。

 五 移動電線と屋側配線又は屋外配線との接続には、差込み接続器を用いること。

 六 移動電線と電気機械器具との接続には、差込み接続器その他これに類する器具を用いること。ただし、簡易接触防護措置を施した端子にコードをねじ止めする場合は、この限りでない。

3 (イ)高圧の移動電線は、次の各号によること。

 二 移動電線と電気機械器具とは、ボルト締めその他の方法により堅ろうに接続すること。

4 (ウ)特別高圧の移動電線は、第191条第1項第八号の規定により屋内に施設する場合を除き、施設しないこと。