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【問題】
【難易度】★★★☆☆(普通)
次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく,高圧架空電線路の電線の断線,支持物の倒壊等による危険を防止するため必要な場合に行う,高圧保安工事に関する記述の一部である。
a.電線は,ケーブルである場合を除き,引張強さ\( \ \fbox { (ア) } \ \mathrm {[kN]} \ \)以上のもの又は直径\( \ 5 \ \mathrm {[mm]} \ \)以上の\( \ \fbox { (イ) } \ \)であること。
b.木柱の\( \ \fbox { (ウ) } \ \)荷重に対する安全率は,\( \ 1.5 \ \)(現:\( \ 2.0 \ \))以上であること。
c.径間は,電線に引張強さ\( \ \fbox { (ア) } \ \mathrm {[kN]} \ \)のもの又は直径\( \ 5 \ \mathrm {[mm]} \ \)以上の\( \ \fbox { (イ) } \ \)を使用し,支持物に\( \ \mathrm {B} \ \)種鉄筋コンクリート柱又は\( \ \mathrm {B} \ \)種鉄柱を使用する場合の径間は\( \ \fbox { (エ) } \ \mathrm {[m]} \ \)以下であること。
上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
\[
\begin{array}{ccccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) & (エ) \\
\hline
(1) & 8.71 & 硬銅線 & 垂 直 & 100 \\
\hline
(2) & 8.01 & 硬銅線 & 風 圧 & 150 \\
\hline
(3) & 8.01 & 高圧絶縁電線 & 垂 直 & 400 \\
\hline
(4) & 8.71 & 高圧絶縁電線 & 風 圧 & 150 \\
\hline
(5) & 8.01 & 硬銅線 & 風 圧 & 100 \\
\hline
\end{array}
\]
【ワンポイント解説】
電気設備の技術基準の解釈第70条からの出題です。(ア)の誤答が特別高圧,(エ)の誤答が\( \ \mathrm {A} \ \)種及び鉄塔であることも知っておくと良いと思います。
【解答】
解答:(2)
(ア)
電気設備の技術基準の解釈第70条第2項の1の通り,「\( \ 8.01 \ \mathrm {kN} \ \)」となります。
(イ)
電気設備の技術基準の解釈第70条第2項の1の通り,「硬銅線」となります。
(ウ)
電気設備の技術基準の解釈第70条第2項の2の通り,「風圧」となります。
(エ)
電気設備の技術基準の解釈第70条第2項 70-2表の通り,「\( \ 150 \ \mathrm {m} \ \)」となります。
<電気設備の技術基準の解釈第70条(抜粋)>
2 高圧架空電線路の電線の断線、支持物の倒壊等による危険を防止するため必要な場合に行う、高圧保安工事は、次の各号によること。
一 電線はケーブルである場合を除き、引張強さ(ア)\( \ \color{red}{\underline {8.01}} \ \)\(\mathrm {kN} \ \)以上のもの又は直径\( \ 5 \ \mathrm {mm} \ \)以上の(イ)硬銅線であること。
二 木柱の(ウ)風圧荷重に対する安全率は、\( \ 2.0 \ \)以上であること。
三 径間は、70-2表によること。ただし、電線に引張強さ\( \ 14.51 \ \mathrm {kN} \ \)以上のもの又は断面積\( \ 38 \ \mathrm {{mm}^{2}} \ \)以上の硬銅より線を使用する場合であって、支持物に\( \ \mathrm {B} \ \)種鉄筋コンクリート柱、\( \ \mathrm {B} \ \)種鉄柱又は鉄塔を使用するときは、この限りでない。
70-2表
\[
\begin{array}{|l|r|}
\hline
支持物の種類 & 径 間 \\
\hline
木柱,\ \mathrm {A} \ 種鉄筋コンクリート柱又は \ \mathrm {A} \ 種鉄柱 & 100 \ \mathrm {m} \ 以下 \\
\hline
\ \mathrm {B} \ 種鉄筋コンクリート柱又は \ \mathrm {B} \ 種鉄柱 & \color{red}{\underline { (エ)150 }} \ \mathrm {m} \ 以下 \\
\hline
鉄塔 & 400 \ \mathrm {m} \ 以下 \\
\hline
\end{array}
\]