《法規》〈電気設備技術基準〉[R06下:問9]電動機の過負荷保護装置の施設に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★★★☆(やや難しい)

次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における電動機の過負荷保護装置の施設に関する記述である。

屋内に施設する電動機には,電動機が焼損するおそれがある過電流を生じた場合に\( \ \fbox {  (ア)  } \ \)これを阻止し,又はこれを警報する装置を設けること。ただし,次のいずれかに該当する場合はこの限りでない。

a)電動機を運転中,常時,\( \ \fbox {  (イ)  } \ \)が監視できる位置に施設する場合

b)電動機の構造上又は負荷の性質上,その電動機の巻線に当該電動機を焼損する過電流を生じるおそれがない場合

c)電動機が単相のものであって,その電源側電路に施設する\( \ \fbox {  (ウ)  } \ \)遮断器の定格電流が\( \ 15 \ \mathrm {A} \ \)(\( \ \fbox {  (エ)  } \ \)遮断器にあっては,\( \ 20 \ \mathrm {A} \ \))以下の場合

d)電動機の出力が\( \ \fbox {  (オ)  } \ \mathrm {kW} \ \)以下の場合

上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
\[
\begin{array}{cccccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) & (エ) & (オ) \\
\hline
(1) &  自動的に  &  取扱者  &  配線用  &  過電流  &  0.2  \\
\hline
(2) &  遅滞なく  &  取扱者  &  配線用  &  過電流  &  2  \\
\hline
(3) &  自動的に  &  取扱者  &  過電流  &  配線用  &  0.2  \\
\hline
(4) &  遅滞なく  &  管理者  &  配線用  &  過電流  &  2  \\
\hline
(5) &  自動的に  &  管理者  &  過電流  &  配線用  &  2  \\
\hline
\end{array}
\]

【ワンポイント解説】

電気設備の技術基準の解釈第153条からの出題です。
マイナーな条文であるため受験生にとっては厳しい問題であったかもしれません。このような問題はほとんどの受験生が解けないと考え,正答そうなものを選んで下さい。
ただし,平成30年問8に同じ条文から出題されていたので,過去問学習をしていた受験生は解けた可能性があります。

【解答】

解答:(3)
(ア)
 電気設備の技術基準の解釈第153条第1項の通り,「自動的に」となります。

(イ)
 電気設備の技術基準の解釈第153条第1項第1号の通り,「取扱者」となります。

(ウ)
 電気設備の技術基準の解釈第153条第1項第3号の通り,「過電流」となります。

(エ)
 電気設備の技術基準の解釈第153条第1項第3号の通り,「配線用」となります。

(オ)
 電気設備の技術基準の解釈第153条第1項第4号の通り,「\( \ 0.2 \ \mathrm {kW} \ \)」となります。

<電気設備の技術基準の解釈第153条>
屋内に施設する電動機には,電動機が焼損するおそれがある過電流を生じた場合に(ア)自動的にこれを阻止し,又はこれを警報する装置を設けること。ただし,次の各号のいずれかに該当する場合はこの限りでない。

 一 電動機を運転中,常時、(イ)取扱者が監視できる位置に施設する場合

 二 電動機の構造上又は負荷の性質上,その電動機の巻線に当該電動機を焼損する過電流を生じるおそれがない場合

 三 電動機が単相のものであって、その電源側電路に施設する(ウ)過電流遮断器の定格電流が\( \ 15 \ \mathrm {A} \ \)((エ)配線用遮断器にあっては,\( \ 20 \ \mathrm {A} \ \))以下の場合

 四 電動機の出力が(オ)\( \ \color {red}{\underline {0.2}} \ \)\(\mathrm {kW} \ \)以下の場合