【問題】
【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)
「電気設備技術基準の解釈」に基づいて,最大使用電圧\( \ 23 \ \mathrm {kV} \ \)の電線路に接続する受電用変圧器の絶縁耐力試験を,最大使用電圧に所定の係数を乗じた試験電圧を印加する方法により行う場合,試験電圧と試験時間に関する記述として,適切なのは次のうちどれか。
(1) 最大使用電圧の\( \ 1.1 \ \)倍である\( \ 25 \ 300 \ \mathrm {V} \ \)の電圧を連続して\( \ 1 \ \)分間加える。
(2) 最大使用電圧の\( \ 1.25 \ \)倍である\( \ 28 \ 750 \ \mathrm {V} \ \)の電圧を連続して\( \ 1 \ \)分間加える。
(3) 最大使用電圧の\( \ 1.25 \ \)倍である\( \ 28 \ 750 \ \mathrm {V} \ \)の電圧を連続して\( \ 10 \ \)分間加える。
(4) 最大使用電圧の\( \ 1.5 \ \)倍である\( \ 34 \ 500 \ \mathrm {V} \ \)の電圧を連続して\( \ 1 \ \)分間加える。
(5) 最大使用電圧の\( \ 1.5 \ \)倍である\( \ 34 \ 500 \ \mathrm {V} \ \)の電圧を連続して\( \ 10 \ \)分間加える。
【ワンポイント解説】
電気設備の技術基準の解釈第16条に関する問題です。
非常によく出題されるケーブルの絶縁耐力試験と条文は異なりますが今回の電圧では数値は同じですので,とりあえずは一緒と覚えておくと良いでしょう。
近年は太陽電池モジュールに関する出題も増えていますので,令和5年上期問4等も合わせて学習しておくことをお勧めします。
本問は平成12年問4からの再出題となります。
【解答】
解答:(3)
最大使用電圧\( \ V_{\mathrm {m}}=23 \ \mathrm {[kV]} \ \)であり,16-1表の通り試験電圧\( \ V_{\mathrm {t}} \ \mathrm {[V]} \ \)は最大使用電圧の\( \ 1.25 \ \)倍であるから,
\[
\begin{eqnarray}
V_{\mathrm {t}} &=& 1.25V_{\mathrm {m}} \\[ 5pt ]
&=& 1.25\times 23 \times 10^{3} \\[ 5pt ]
&=& 28 \ 750 \ \mathrm {[V]} \\[ 5pt ]
\end{eqnarray}
\]
となり,16-1表※1の通り,試験電圧を連続して\( \ 10 \ \)分間加える必要がある。
<電気設備の技術基準の解釈第16条(抜粋)>
変圧器(放電灯用変圧器,エックス線管用変圧器,吸上変圧器,試験用変圧器,計器用変成器,第191条第1項に規定する電気集じん応用装置用の変圧器,同条第2項に規定する石油精製用不純物除去装置の変圧器その他の特殊の用途に供されるものを除く。以下この章において同じ。)の電路は,次の各号のいずれかに適合する絶縁性能を有すること。
一 16-1表中欄に規定する試験電圧を,同表右欄に規定する試験方法で加えたとき,これに耐える性能を有すること。
※1:試験される巻線と他の巻線,鉄心及び外箱との間に試験電圧を連続して\( \ \color {red}{\underline {10}} \ \)分間加える。
※2:試験される巻線の中性点端子,他の巻線(他の巻線が\( \ 2 \ \)以上ある場合は,それぞれの巻線)の任意の\( \ 1 \ \)端子,鉄心及び外箱を接地し,試験される巻線の中性点端子以外の任意の\( \ 1 \ \)端子と大地との間に試験電圧を連続して\( \ 10 \ \)分間加える。
※3:試験される巻線の中性点端子,他の巻線(他の巻線が\( \ 2 \ \)以上ある場合は,それぞれの巻線)の任意の\( \ 1 \ \)端子,鉄心及び外箱を接地し,試験される巻線の中性点端子以外の任意の\( \ 1 \ \)端子と大地との間に試験電圧を連続して\( \ 10 \ \)分間加え,更に中性点端子と大地との間に最大使用電圧の\( \ 0.3 \ \)倍の電圧を連続して\( \ 10 \ \)分間加える。
※4:試験される巻線の中性点端子(スコット結線にあっては,\( \ \mathrm {T} \ \)座巻線と主座巻線の接続点端子。以下この項において同じ。)以外の任意の1端子,他の巻線(他の巻線が\( \ 2 \ \)以上ある場合は、それぞれの巻線)の任意の\( \ 1 \ \)端子,鉄心及び外箱を接地し,試験される巻線の中性点端子以外の各端子に三相交流の試験電圧を連続して\( \ 10 \ \)分間加える。ただし,三相交流の試験電圧を加えることが困難である場合は,試験される巻線の中性点端子及び接地される端子以外の任意の\( \ 1 \ \)端子と大地との間に単相交流の試験電圧を連続して\( \ 10 \ \)分間加え,更に中性点端子と大地との間に最大使用電圧の\( \ 0.64 \ \)倍(スコット結線にあっては,\( \ 0.96 \ \)倍)の電圧を連続して\( \ 10 \ \)分間加えることができる。
(備考) 電位変成器を用いて中性点を接地するものは、中性点非接地式とみなす。











