《電力》〈送電〉[H18:問8]地中ケーブルの付設方法の違いと特徴に関する論説問題

【問題】

【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)

地中ケーブルの付設方法には,大別して直接埋設式,管路式,暗きょ式などがある。これらに関する記述として,誤っているのは次のうちどれか。

(1) 工事費並びに工期は直接埋設式が最も安価・短期であり,次に管路式,暗きょ式の順になる。

(2) 直接埋設式では,管路あるいは暗きょといった構造物を伴わないので,事故復旧は管路式,暗きょ式よりも容易に実施できる。

(3) 直接埋設式では,ケーブル外傷等の被害は管路式や暗きょ式と比べてその機会が多くなる。

(4) 暗きょ式,管路式は,布設後の増設が直接埋設式に比べると一般に容易である。

(5) 暗きょ式の一種である共同溝は,電カケーブル,電話ケーブル,ガス管,上下水道管などを共同の地下溝に施設するものである。

【ワンポイント解説】

地中ケーブルの付設方法の違いと特徴に関する問題です。
電験でも出題されやすい分野の一つとなりますので,本問で問われている内容以外においても,以下の内容については頭に入れておくようにしましょう。

1.地中送電線の布設方式
①直接埋設式
 コンクリートトラフにケーブルを入れ,地上から規定された深さまで埋設し土で埋める方式です。
 <長所>
 ・工事が簡単で,工期が短くなり,工事費も少ない
 ・放熱性が良い
 <短所>
 ・作業を行うためには掘り返さないといけない
 ・事故復旧に時間がかかる

②管路式
 穴を空けたコンクリート内にケーブルを布設する方法です。
 <長所>
 ・直接埋設式に比べ,保守点検が容易
 ・増設工事等が比較的容易
 ・外傷を受けにくい
 <短所>
 ・直接埋設式に比べ,工事費が高い
 ・放熱性が悪いため,許容電流が小さくなる

③暗きょ式
 コンクリートのトンネルの中にケーブルを布設する方式です。
 <長所>
 ・保守点検が容易
 ・工事が容易
 ・放熱性が良い
 ・ガス管や通信線,水道管等も布設できる(共同溝)
 <短所>
 ・建設費が高く,工期も長くなる

【解答】

解答:(2)
(1)正しい
ワンポイント解説「1.地中送電線の布設方式」の通り,工事費並びに工期は安価・短期の順に直接埋設式→管路式→暗きょ式の順になります。

(2)誤り
ワンポイント解説「1.地中送電線の布設方式」の通り,直接埋設式の事故復旧は管路式,暗きょ式よりも時間を要します。

(3)正しい
ワンポイント解説「1.地中送電線の布設方式」の通り,直接埋設式は,ケーブル外傷等の被害は管路式や暗きょ式と比べて多くなります。

(4)正しい
ワンポイント解説「1.地中送電線の布設方式」の通り,暗きょ式,管路式は,布設後の増設が直接埋設式に比べると一般に容易となります。

(5)正しい
ワンポイント解説「1.地中送電線の布設方式」の通り,暗きょ式の一種である共同溝は,電カケーブル,電話ケーブル,ガス管,上下水道管などを共同の地下溝に施設するものとなります。