《電力》〈配電〉[R4上:問13]高圧架空配電線路又は高圧地中配電線路を構成する機材に関する用語選択問題

【問題】

【難易度】★★★☆☆(普通)

高圧架空配電線路又は高圧地中配電線路を構成する機材として,使用されることのないものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1) 柱上開閉器

(2) \( \ \mathrm {CV} \ \)ケーブル

(3) 中実がいし

(4) \( \ \mathrm {DV} \ \)線

(5) 避雷器

【ワンポイント解説】

配電線路を構成する機材に関する問題です。
用語の知識に関する問題なので,覚えるしかありません。以下に説明している配電線路の構成設備の概要は理解しておくようにしましょう。

1.架空配電線路の構成
架空配電線路は,高圧配電線,低圧配電線等の電線と柱上変圧器や開閉器等の機器,それを支える支持物等で構成されています。

①高圧配電線,低圧配電線,引込線
高圧配電線は配電用変電所から\( \ 6.6 \ \mathrm {kV} \ \)で送る電線,低圧配電線は高圧配電線から柱上変圧器で\( \ 100/200 \ \mathrm {V} \ \)に降圧された電圧で送電する電線,引込線は高圧配電線もしくは低圧配電線から需要家へ引込むための線です。
いずれも裸電線の周りに絶縁被覆をした絶縁電線を使用し,高圧配電線には屋外用架橋ポリエチレン絶縁電線(\( \ \mathrm {OC} \ \)線),低圧配電線には屋外用ビニル絶縁電線(\( \ \mathrm {OW} \ \)線),低圧の引込線には引込用ビニル絶縁電線(\( \ \mathrm {DV} \ \)線)が使用されます。

②柱上変圧器
高圧配電線の\( \ 6.6 \ \mathrm {kV} \ \)の電圧を低圧配電線の\( \ 100/200 \ \mathrm {V} \ \)に降圧する変圧器で柱上に設置されています。単相変圧器\( \ 2 \ \)台を異容量\( \ \mathrm {V} \ \)結線して使用されます。

③柱上開閉器
負荷電流を遮断できる開閉器で,作業時等に操作します。主に気中開閉器(\( \ \mathrm {PAS} \ \))が用いられ,一部に真空開閉器(\( \ \mathrm {VCS} \ \))が使用されます。また,手動式と自動式があります。油開閉器は電気設備技術基準で使用禁止されているため,使用されません。

④高圧カットアウト
柱上変圧器の一次側に設置されるヒューズを内蔵した開閉器で,負荷電流までは開閉により,事故電流発生時はヒューズ溶断により開放します。形状は箱形が一般的ですが,円筒形もあります。

⑤避雷器
柱上変圧器や柱上開閉器付近に設置し,落雷時の過電圧から電気機器を保護します。

⑥支持物(電柱)
架空配電線路の支持物は街中で見かける通り,強度やコストの観点から鉄筋コンクリート柱が採用されています。

⑦ケッチヒューズ
引込線の電柱側取付点に設けられる,ケッチホルダーと呼ばれる箱の中に内蔵したヒューズです。需要家での事故の際に溶断して切り離します。


出典:コトバンク HP

【解答】

解答:(4)
(1):正しい
ワンポイント解説「1.架空配電線路の構成」の通り,柱上変圧器は柱上に設置する変圧器で,高圧配電線の\( \ 6.6 \ \mathrm {kV} \ \)の電圧を低圧配電線の\( \ 100/200 \ \mathrm {V} \ \)に降圧する変圧器です。

(2):正しい
ワンポイント解説「1.架空配電線路の構成」の通りです。\( \ \mathrm {CV} \ \)ケーブルは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルの略称で,高圧配電線に使用される屋外用架橋ポリエチレン絶縁電線(\( \ \mathrm {OC} \ \)線)も\( \ \mathrm {CV} \ \)ケーブルの\( \ 1 \ \)種です。

(3):正しい
中実がいしは,がいしの内部に空洞がないがいしで,配電線のがいしとして広く利用されています。

(4):誤り
ワンポイント解説「1.架空配電線路の構成」の通り,\( \ \mathrm {DV} \ \)線は低圧の引込線に使用される電線となります。

(5):正しい
ワンポイント解説「1.架空配電線路の構成」の通り,避雷器は落雷時の過電圧から電気機器を保護するために設置されています。