《法規》〈電気設備技術基準〉[R2:問6]低圧屋内配線の施設場所による工事の種類に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★★★☆(やや難しい)

次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧屋内配線の施設場所による工事の種類に関する記述である。

低圧屋内配線は,次の表に規定する工事のいずれかにより施設すること。ただし,ショウウィンドー又はショウケース内,粉じんの多い場所,可燃性ガス等の存在する場所,危険物等の存在する場所及び火薬庫内に低圧屋内配線を施設する場合を除く。

上記の表の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
\[
\begin{array}{cccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) \\
\hline
(1) &  金属線ぴ  &  金属ダクト  &  バスダクト  \\
\hline
(2) &  金属線ぴ  &  バスダクト  &  金属ダクト  \\
\hline
(3) &  金属ダクト  &  金属線ぴ  &  バスダクト  \\
\hline
(4) &  金属ダクト  &  バスダクト  &  金属線ぴ  \\
\hline
(5) &  バスダクト  &  金属線ぴ  &  金属ダクト  \\
\hline
\end{array}
\]

【ワンポイント解説】

電気設備の技術基準の解釈第156条からの出題です。
条文を覚えているかというよりも,どちらかというとそれぞれの工事の中身を理解しているかを問うような問題かと思います。近年の電気工事士寄りな傾向の現れかもしれません。
現場を管理しない場合は詳細な内容は覚える必要はないかもしれませんが,金属線ぴ→金属ダクト→バスダクトの順に使える範囲が広くなることは覚えておきましょう。

1.金属線ぴ工事
金属線ぴ工事とは,金属製のモールを使用して配線する工事です。
金属線ぴは,電気設備の技術基準の解釈第161条に規定されている通り「黄銅又は銅で堅ろうに製作し、内面を滑らかにしたものであって、幅が5cm以下、厚さが0.5mm以上のもの」です。


出典:nekoden HP

2.金属ダクト工事
金属ダクト工事は,金属線ぴ工事と内容はほぼ同じですが,電気設備の技術基準の解釈第162条に規定されている通り「幅が5cmを超え、かつ、厚さが1.2mm以上の鉄板又はこれと同等以上の強さを有する金属製のものであって、堅ろうに製作したもの」を言います。

3.バスダクト工事
バスダクトとは,電気設備技術基準の解釈においては「日本工業規格JIS C 8364(2008)に規定されているダクト」という説明であり,読み解いていくと「エンクローザー(ハウジングともいう。)と呼ばれる金属製のダクトの中に導体を絶縁して収めたもの」と説明がされています。
現場を見るとよくあると思いますが,下の写真のような金属製のダクトを使用した工事で,金属ダクトをさらに大きくしたようなイメージで良いです。


出典:昭和電工株式会社 パンフレット

【解答】

解答:(1)
(ア)
電気設備の技術基準の解釈第156条156-1表の通り,「金属線ぴ」となります。

(イ)
電気設備の技術基準の解釈第156条156-1表の通り「金属ダクト」となります。

(ウ)
電気設備の技術基準の解釈第156条156-1表の通り「バスダクト」となります。

<電気設備の技術基準の解釈第156条>
低圧屋内配線は、次の各号に掲げるものを除き、156-1表に規定する工事のいずれかにより施設すること。
一 第172条第1項の規定により施設するもの
二 第175条から第178条までに規定する場所に施設するもの

                  156-1表