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【問題】
【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)
次の文章は,「電気設備技術基準」における低圧の電路の絶縁性能に関する記述である。
電気使用場所における使用電圧が低圧の電路の電線相互間及び\( \ \fbox { (ア) } \ \)と大地との間の絶縁抵抗は,開閉器又は\( \ \fbox { (イ) } \ \)で区切ることができる電路ごとに,次の表の左欄に掲げる電路の使用電圧の区分に応じ,それぞれ同表の右欄に掲げる値以上でなければならない。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
\[
\begin{array}{cccccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) & (エ) & (オ) \\
\hline
(1) & 電線 & 配線用遮断器 & 400 & 公称電圧 & 0.3 \\
\hline
(2) & 電線路 & 漏電遮断器 & 400 & 公称電圧 & 0.3 \\
\hline
(3) & 電路 & 過電流遮断器 & 300 & 対地電圧 & 0.4 \\
\hline
(4) & 電線 & 過電流遮断器 & 300 & 最大使用電圧 & 0.4 \\
\hline
(5) & 電路 & 配線用遮断器 & 400 & 対地電圧 & 0.4 \\
\hline
\end{array}
\]
【ワンポイント解説】
電気設備に関する技術基準を定める省令第58条からの出題です。
覚え方はいろいろとありますが,\( \ 1 \ \mathrm {mA} \ \)程度の漏れ電流を許容する(\( \ 100 \ \mathrm {V} \ \)であれば\( \ \displaystyle \frac {100 \ \mathrm {[V]}}{1\times 10^{3} \ \mathrm {[A]}}=1\times 10^{5} \ \mathrm {[\Omega ]}→0.1 \ \mathrm {[M\Omega ]} \ \))と覚えると電圧値が\( \ 150→300→600 \ \)に対し,絶縁抵抗値が\( \ 0.1→0.2→0.4 \ \)と\( \ 2 \ \)倍ずつ増えていくことが理解しやすいかと思います。
また,(イ)の空欄に関しては電気設備に関する技術基準を定める省令内で出てくる遮断器は過電流遮断器か地絡遮断器のみであることを覚えておくと良いでしょう。
本問は平成26年問6からの再出題となります。
【解答】
解答:(3)
(ア)
電気設備に関する技術基準を定める省令第58条の通り,電路となります。
(イ)
電気設備に関する技術基準を定める省令第58条の通り,過電流遮断器となります。
(ウ)
電気設備に関する技術基準を定める省令第58条表の通り,\( \ 300 \ \mathrm {V} \ \)となります。
(エ)
電気設備に関する技術基準を定める省令第58条表の通り,対地電圧となります。
(オ)
電気設備に関する技術基準を定める省令第58条表の通り,\( \ 0.4 \ \mathrm {M \Omega } \ \)となります。
<電気設備に関する技術基準を定める省令第58条>
電気使用場所における使用電圧が低圧の電路の電線相互間及び(ア)電路と大地との間の絶縁抵抗は,開閉器又は(イ)過電流遮断器で区切ることのできる電路ごとに,次の表の上欄に掲げる電路の使用電圧の区分に応じ,それぞれ同表の下欄に掲げる値以上でなければならない。