《理論》〈電気回路〉[H23:問7]直流回路の抵抗に流れる電流に関する計算問題

【問題】

【難易度】★★★☆☆(普通)

図のように,可変抵抗 R1 [Ω]  R2 [Ω] ,抵抗 Rx [Ω] ,電源 E [V] からなる直流回路がある。次に示す条件 1 のときの Rx [Ω] に流れる電流 I [A] の値と条件 2 のときの電流 I [A] の値は等しくなった。このとき, Rx [Ω] の値として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 条件 1  R1=90 [Ω]  R2=6 [Ω] 
 条件 2  R1=70 [Ω]  R2=4 [Ω] 

 (1)  1   (2)  2   (3)  4   (4)  8   (5)  12 

【ワンポイント解説】

直流回路の計算問題です。
分数の形が少しだけ複雑となり,計算量が多めの問題ですが,扱う公式が基本公式なので電験の受験生の場合,多くの受験生が正答を導き出してくる問題かと思います。

1.合成抵抗
抵抗 R1  R2 が与えられている時,それぞれの合成抵抗 R は以下の式で与えられます。

①直列
直列合成抵抗 R は,
R=R1+R2

となります。

②並列
並列合成抵抗 R は,
1R=1R1+1R2

となり,整理すると,
R=R1R2R1+R2
となります。

2.分圧・分流の法則
①分圧の法則
図1に示した直列回路において,各抵抗にかかる電圧は以下の通りとなります。
VR1=R1R1+R2EVR2=R2R1+R2E

②分流の法則
図2に示した並列回路において,各抵抗に流れる電流は以下の通りとなります。分子の抵抗が分圧の法則と逆となることに注意して下さい。
IR1=R2R1+R2IIR2=R1R1+R2I

【解答】

解答:(4)
問題図の回路の合成抵抗 R [Ω] は,ワンポイント解説「1.合成抵抗」の通り,
R=R1+R2RxR2+Rx

であるので,電源 E [V] に流れる電流 I0 [A] は,
I0=ER=ER1+R2RxR2+Rx
となる。ワンポイント解説「2.分圧・分流の法則」の分流の法則より, Rx [Ω] に流れる電流 I [A] は,
I=R2R2+RxI0=R2R2+RxER1+R2RxR2+Rx=R2E(R2+Rx)R1+(R2+Rx)R2RxR2+Rx=R2ER1R2+R1Rx+R2Rx
と求められる。条件 1 及び条件 2 にて I [A] の値が等しいことから,
6E90×6+90Rx+6Rx=4E70×4+70Rx+4Rx6540+96Rx=4280+74Rx190+16Rx=2140+37Rx140+37Rx=2(90+16Rx)=180+32Rx5Rx=40Rx=8 [Ω]
と求められる。