《法規》〈電気設備技術基準〉[H22:問6]低圧屋内幹線の施設に関する空欄穴埋問題

【問題】

【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)

次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における,低圧屋内幹線の施設に関する記述の一部である。

低圧屋内幹線の電源側電路には,当該低圧屋内幹線を保護する過電流遮断器を施設すること。ただし,次のいずれかに該当する場合は,この限りでない。

a.低圧屋内幹線の許容電流が当該低圧屋内幹線の電源側に接続する他の低圧屋内幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の\( \ \fbox {  (ア)  } \ \mathrm {[%]} \ \)以上である場合

b.過電流遮断器に直接接続する低圧屋内幹線又は上記 a に掲げる低圧屋内幹線に接続する長さ\( \ \fbox {  (イ)  } \ \mathrm {[m]} \ \)以下の低圧屋内幹線であって,当該低圧屋内幹線の許容電流が当該低圧屋内幹線の電源側に接続する他の低圧屋内幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の\( \ \fbox {  (ウ)  } \ \mathrm {[%]} \ \)以上である場合

c.過電流遮断器に直接接続する低圧屋内幹線又は上記 a 若しくは上記 b に掲げる低圧屋内幹線に接続する長さ\( \ \fbox {  (エ)  } \ \mathrm {[m]} \ \)以下の低圧屋内幹線であって,当該低圧屋内幹線の負荷側に他の低圧屋内幹線を接続しない場合

上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ)及び(エ)に当てはまる数値として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
\[
\begin{array}{ccccc}
& (ア) & (イ) & (ウ) & (エ) \\
\hline
(1) &  50  &  7  &  33  &  3  \\
\hline
(2) &  50  &  6  &  33  &  4  \\
\hline
(3) &  55  &  8  &  35  &  3  \\
\hline
(4) &  55  &  8  &  35  &  4  \\
\hline
(5) &  55  &  7  &  35  &  5  \\
\hline
\end{array}
\]

【ワンポイント解説】

電気設備の技術基準の解釈第148条からの出題です。
同じ第148条に記載がある低圧幹線の許容電流に関する問題が平成24年問9に出題されていますので,合わせて確認しておきましょう。
本問の内容はもちろん条文で覚えても良いですが,個人的には電気設備技術基準の解釈の解説に掲載されている下の図のような図で覚えることをオススメします。

【解答】

解答:(3)
(ア)
電気設備の技術基準の解釈第148条第1項4号イの通り,「\( \ 55 \ \mathrm {%} \ \)」となります。

(イ)
電気設備の技術基準の解釈第148条第1項4号ロの通り,「\( \ 8 \ \mathrm {m} \ \)」となります。

(ウ)
電気設備の技術基準の解釈第148条第1項4号ロの通り,「\( \ 35 \ \mathrm {%} \ \)」となります。

(エ)
電気設備の技術基準の解釈第148条第1項4号ハの通り,「\( \ 3 \ \mathrm {m} \ \)」となります。

<電気設備の技術基準の解釈第148条(抜粋)>
低圧幹線は、次の各号によること。

四 低圧幹線の電源側電路には、当該低圧幹線を保護する過電流遮断器を施設すること。ただし、次のいずれかに該当する場合は、この限りでない。

 イ 低圧幹線の許容電流が、当該低圧幹線の電源側に接続する他の低圧幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の(ア)\( \ \color{red}{\underline {55}} \ \mathrm {%} \ \)以上である場合

 ロ 過電流遮断器に直接接続する低圧幹線又はイに掲げる低圧幹線に接続する長さ(イ)\( \ \color{red}{\underline {8}} \ \mathrm {m} \ \)以下の低圧幹線であって、当該低圧幹線の許容電流が、当該低圧幹線の電源側に接続する他の低圧幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の(ウ)\( \ \color{red}{\underline {35}} \ \mathrm {%} \ \)以上である場合

 ハ 過電流遮断器に直接接続する低圧幹線又はイ若しくはロに掲げる低圧幹線に接続する長さ(エ)\( \ \color{red}{\underline {3}} \ \mathrm {m} \ \)以下の低圧幹線であって、当該低圧幹線の負荷側に他の低圧幹線を接続しない場合

 ニ 低圧幹線に電気を供給する電源が太陽電池のみであって、当該低圧幹線の許容電流が、当該低圧幹線を通過する最大短絡電流以上である場合