《理論》〈電気回路〉[H30:問6]交流回路のアドミタンスに関する計算問題

【問題】

【難易度】★★★☆☆(普通)

次の文章は,交流回路に関する記述である。文中の  に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。

図の回路において,キャパシタ C のみが可変であり,電圧 ˙E の角周波数は ω である。

電源からみた回路の合成アドミタンスは, ˙Y=  (1)  +j  (2)  であり,可変キャパシタ C= (3)  のとき,電圧 ˙E と電流 ˙I の位相差は π4 rad となる。

また,可変キャパシタ C= (4)  のとき,回路の合成アドミタンス ˙Y の大きさ |˙Y| が最小となる。このとき,電圧 ˙E と電流 ˙I の位相の関係は,  (5)  となる。

〔問6の解答群〕
 ωLR2+ω2L2    ω(CLR2+ω2L2)    R+ωLω(R2+ω2L2) 1ωC(R2+ω2L2)    ω(CRR2+ω2L2)    ω[L1C(R2+ω2L2)] 1ω(R2+ω2L2)    LR2+ω2L2     RR2+ω2L2 RR+ωL    1C(R2+ω2L2)    Rω(R2+ω2L2)

              

【ワンポイント解説】

合成アドミタンス(インピーダンスの逆数)の導出から,可変キャパシタの値の導出をする問題です。電験三種でもB問題ぐらいになると出題されたのではないかというレベル感に感じると思います。

【解答】

(1)解答:リ
(2)解答:ロ
 R  L の合成インピーダンス ˙Z は,
˙Z=R+jωL

であるから,電源からみた回路の合成アドミタンス ˙Y は,
˙Y=1˙Z+jωC=1R+jωL+jωC=1R+jωL×RjωLRjωL+jωC=RjωLR2+ω2L2+jωC=RR2+ω2L2+j(ωCωLR2+ω2L2)=RR2+ω2L2+jω(CLR2+ω2L2)
と求められる。

(3)解答:ハ
題意より電圧 ˙E と電流 ˙I の位相差が π4 rad であるから, ˙I=˙Y˙E の関係より, ˙Y の実部と虚部の大きさが等しければ良いことになる。したがって,
RR2+ω2L2=ω(CLR2+ω2L2)RR2+ω2L2+ωLR2+ω2L2=ωCC=1ω(R+ωLR2+ω2L2)C=R+ωLω(R2+ω2L2)

と求められる。

(4)解答:チ
回路の合成アドミタンス ˙Y の大きさ |˙Y| が最小となるのは虚部が零の時であるため,
CLR2+ω2L2=0C=LR2+ω2L2

と求められる。

(5)解答:カ
合成アドミタンス ˙Y が実部のみとなるため,電圧と電流の位相は等しくなる。



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