《機械》〈情報伝送及び処理〉[H26:問14]フローチャートに従って作成したプログラムに関する論説問題

【問題】

【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)

次のフローチャートに従って作成したプログラムを実行したとき,印字される\( \ \mathrm {A} \ \),\( \ \mathrm {B} \ \)の値として,正しい組合せを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

\[
\begin{array}{ccc}
&   \mathrm {A}   &   \mathrm {B}   \\
\hline
(1) & 43 & 288 \\
\hline
(2) & 43 & 677 \\
\hline
(3) & 43 & 26 \\
\hline
(4) & 720 & 26 \\
\hline
(5) & 720 & 677 \\
\hline
\end{array}
\]

【ワンポイント解説】

情報伝送に関する問題です。論理的なパズルのような問題で,じっくり考えればそれほど難しい問題ではないと思います。

1.主なフローチャート記号
①開始・終了
プログラムの開始と終了を表します。最初と最後に必ずつけます。

②入力・出力
データの入出力を行う記号です。

③処理
データの作業・処理を行います。

④判断
選択肢が分かれる場合に分岐させるための記号となります。

⑤ループ
ループ開始と終了を表します。終了条件が成立するまで,繰り返します。

【解答】

解答:(3)
以下のようなプロセスを通じて\( \ \mathrm {A} \ \),\( \ \mathrm {B} \ \)が出力されます。

【1周目】
\( \ \mathrm {A} \ \)に\( \ 10 \ \),\( \ \mathrm {B} \ \)に\( \ 2 \ \)を入力
→\( \ \mathrm {A+B=12} \ \)を\( \ \mathrm {A} \ \)とする。(\( \ \mathrm {A}=12,\mathrm {B}=2 \ \))
→\( \ \mathrm {A:40=12:40} \ \)であり,\( \ \mathrm {A} \ \)の方が小さいので下側へ
→\( \ \mathrm {B^{2}+1=5} \ \)を\( \ \mathrm {B} \ \)とする。(\( \ \mathrm {A}=12,\mathrm {B}=5 \ \))

【2周目】
→\( \ \mathrm {A+B=17} \ \)を\( \ \mathrm {A} \ \)とする。(\( \ \mathrm {A}=17,\mathrm {B}=5 \ \))
→\( \ \mathrm {A:40=17:40} \ \)であり,\( \ \mathrm {A} \ \)の方が小さいので下側へ
→\( \ \mathrm {B^{2}+1=26} \ \)を\( \ \mathrm {B} \ \)とする。(\( \ \mathrm {A}=17,\mathrm {B}=26 \ \))

【3周目】
→\( \ \mathrm {A+B=43} \ \)を\( \ \mathrm {A} \ \)とする。(\( \ \mathrm {A}=43,\mathrm {B}=26 \ \))
→\( \ \mathrm {A:40=43:40} \ \)であり,\( \ \mathrm {A} \ \)の方が大きいので右側へ
→\( \ \mathrm {A} \ \)と\( \ \mathrm {B} \ \)を印字する。(\( \ \color {red}{ \mathrm {A}=43,\mathrm {B}=26} \ \))
→終了