《理論》〈電磁気〉[R01:問1]点電荷がつくる電位差の導出に関する計算問題

【問題】

【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)

図のように,真空中に点 P ,点 A ,点 B が直線上に配置されている。点 P  Q [C] の点電荷を置いた点とし, AB 間に生じる電位差の絶対値を |VAB| [V] とする。次の(a)~(d)の四つの実験を個別に行ったとき, |VAB| [V] の値が最小となるものと最大となるものの実験の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

[実験内容]
(a)  PA 間の距離を 2 m  AB 間の距離を 1 m とした。
(b)  PA 間の距離を 1 m  AB 間の距離を 2 m とした。
(c)  PA 間の距離を 0.5 m  AB 間の距離を 1 m とした。
(d)  PA 間の距離を 1 m  AB 間の距離を 0.5 m とした。

 (1) (a)と(b)  (2) (a)と(c)  (3) (a)と(d)  (4) (b)と(c)  (5) (c)と(d)  

【ワンポイント解説】

電位の公式を理解していれば解ける問題です。計算量が若干多めなのでできるだけ早く解けるよう学習するようにして下さい。

1.点電荷周辺の電位
真空中に電荷 Q を置いた時,距離 r 離れた位置の電位 V は,真空の誘電率を ε0 とすると,
V=Q4πε0r

となります。クーロンの法則 F=Q1Q24πε0r2 や電界の式 E=Q4πε0r2 と似ているので合わせて覚えておきましょう。

【解答】

解答:(2)
(a) PA 間の距離を 2 m  AB 間の距離を 1 m 
 A の電位 VA は,
VA=Q4πε0×2=Q8πε0

であり,点 B の電位 VB は,
VB=Q4πε0×3=Q12πε0
となるので,電位差 VAB は,
VAB=VAVB=Q8πε0Q12πε0=Q24πε0
と求められる。

(b) PA 間の距離を 1 m  AB 間の距離を 2 m 
 A の電位 VA は,
VA=Q4πε0×1=Q4πε0

であり,点 B の電位 VB は,
VB=Q4πε0×3=Q12πε0
となるので,電位差 VAB は,
VAB=VAVB=Q4πε0Q12πε0=Q6πε0
と求められる。

(c) PA 間の距離を 0.5 m  AB 間の距離を 1 m 
 A の電位 VA は,
VA=Q4πε0×0.5=Q2πε0

であり,点 B の電位 VB は,
VB=Q4πε0×1.5=Q6πε0
となるので,電位差 VAB は,
VAB=VAVB=Q2πε0Q6πε0=Q3πε0
と求められる。

(d) PA 間の距離を 1 m  AB 間の距離を 0.5 m 
 A の電位 VA は,
VA=Q4πε0×1=Q4πε0

であり,点 B の電位 VB は,
VB=Q4πε0×1.5=Q6πε0
となるので,電位差 VAB は,
VAB=VAVB=Q4πε0Q6πε0=Q12πε0
と求められる。よって,電位差が最小となるものと最大となるものの実験の組合せは,(a)と(c)となる。