《理論》〈電気回路〉[R4上:問5]直並列の直流回路における電流値の導出に関する計算問題

【問題】

【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)

図1のように,二つの抵抗 R1=1 Ω  R2 [Ω] と電圧 V [V] の直流電源からなる回路がある。この回路において,抵抗 R2 [Ω] の両端の電圧値が 100 V ,流れる電流 I2 の値が 5 A であった。この回路に図2のように抵抗 R3=5 Ω を接続したとき,抵抗 R3 [Ω] に流れる電流 I3 の値 [A] として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 (1)  4.2   (2)  16.8   (3)  20   (4)  21   (5)  26.3   

【ワンポイント解説】

直流回路の計算問題です。
単純に電流値を求めよという超基本問題ではありませんが,基本公式を理解するという意味では非常に良い問題かと思います。
分圧・分流の法則は電験でも頻出の公式となりますので,必ず理解しておくようにしましょう。

1.合成抵抗
抵抗 R1  R2 が与えられている時,それぞれの合成抵抗 R は以下の式で与えられます。

①直列
直列合成抵抗 R は,
R=R1+R2

となります。

②並列
並列合成抵抗 R は,
1R=1R1+1R2

となり,整理すると,
R=R1R2R1+R2
となります。

2.分圧・分流の法則
①分圧の法則
図3に示した直列回路において,各抵抗にかかる電圧は以下の通りとなります。
VR1=R1R1+R2EVR2=R2R1+R2E

②分流の法則
図4に示した並列回路において,各抵抗に流れる電流は以下の通りとなります。分子の抵抗が分圧の法則と逆となることに注意して下さい。
IR1=R2R1+R2IIR2=R1R1+R2I

【解答】

解答:(2)
図1において, R2 [Ω] の両端の電圧値が V2=100 [V] ,回路に流れる電流 I2=5 [A] なので,
R2=V2I2=1005=20 [Ω]

となる。電源の電圧 V [V] は,ワンポイント解説「1.合成抵抗」の通り,回路の合成抵抗が R1+R2 であることから,
V=(R1+R2)I2=(1+20)×5=105 [V]
となる。次に,図2において,回路の合成抵抗 R0 [Ω] は,ワンポイント解説「1.合成抵抗」より,
R0=R1+R2R3R2+R3=1+20×520+5=5 [Ω]
であるから,電源を流れる電流 I0 [A] は,
I0=VR0=1055=21 [A]
となり,ワンポイント解説「2.分圧・分流の法則」の通り,抵抗 R3 [Ω] を流れる電流 I3 [A] は,
I3=R2R2+R3I0=2020+5×21=16.8 [A]
と求められる。