《電力》〈配電〉[R08上:問11]スポットネットワーク方式及び低圧ネットワーク方式に関する論説問題

【問題】

【難易度】★★★☆☆(普通)

スポットネットワーク方式及び低圧ネットワーク方式(レギュラーネットワーク方式ともいう)の特徴に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1) 一般的に複数回線の配電線により電力を供給するので,\( \ 1 \ \)回線が停電しても電力供給を継続することができる配電方式である。

(2) 低圧ネットワーク方式では,供給信頼度を高めるために低圧配電線を格子状に連系している。

(3) スポットネットワーク方式は,負荷密度が極めて高い大都市中心部の高層ビルなど大口需要家への供給に適している。

(4) 一般的にネットワーク変圧器の一次側には保護装置としてネットワークプロテクタが設置され,二次側には断路器が設置される。

(5) スポットネットワーク方式において,ネットワーク変圧器一次側で単一故障が発生したときでも停電は発生しない。

【ワンポイント解説】

スポットネットワーク方式及び低圧ネットワーク方式の特徴に関する問題です。
スポットネットワーク方式は配電方式の中でも特に出題されやすい方式で,一次側からの構成順序も理解しておく必要があります。
本問は平成27年問12を少し変更した問題です。

1.スポットネットワーク配電方式
図1のように複数の配電線から複数の回線で供給する方式で,以下のような特徴があります。
・信頼性が高い
・常時稼働率を高めることができる
・電圧変動率が小さい
・負荷増設が容易
・ネットワーク母線に高信頼度が求められる
・プロテクタ遮断器でやや複雑なインタロック回路を構成する必要がある

2.低圧ネットワーク方式(レギュラーネットワーク方式)
図2のように複数の特別高圧配電線路から,格子状に接続した低圧配電線路に電力が供給され各需要家に供給する方式で,以下のような特徴があります。

・給電線のうちの一つに事故が発生しても,他の健全な給電線に供給系統を無停電で切り替えることができるため,信頼性が高い

・電圧変動率や電力損失が小さい

・建設費が高くなるので,大都市のような需要家の多い地域に限定される

【解答】

解答:(4)
(1)正しい
ワンポイント解説「1.スポットネットワーク配電方式」及び「2.低圧ネットワーク方式(レギュラーネットワーク方式)」の通り,いずれも複数回線の配電線により電力を供給するので,\( \ 1 \ \)回線が停電しても電力供給を継続することができる配電方式となります。

(2)正しい
ワンポイント解説「2.低圧ネットワーク方式(レギュラーネットワーク方式)」の通り,低圧ネットワーク方式では,供給信頼度を高めるために低圧配電線を格子状に連系しています。

(3)正しい
ワンポイント解説「1.スポットネットワーク配電方式」の通り,スポットネットワーク方式は,負荷密度が極めて高い大都市中心部の高層ビルなど大口需要家への供給に適している方式となります。

(4)誤り
ワンポイント解説「1.スポットネットワーク配電方式」の通り,一般的にネットワーク変圧器の一次側には断路器が設置され,二次側には保護装置としてネットワークプロテクタが設置されます。

(5)正しい
ワンポイント解説「1.スポットネットワーク配電方式」の通り,ネットワーク変圧器一次側で単一故障が発生したときでも停電は発生しません。